ドーンというもの凄い音がした。ビックリして目が覚めた。近くで雷が落ちたようだ。するとザーザーと激しい雨音がし始めた。思わず起きて、カーテンを開け、外を見た。何事も無いようだったので眠りに就いた。朝、ルーフバルコニーを見て回ったが、水溜まりも無く、花たちも無事だった。
カミさんは次女のところの小1の孫娘とラインでやり取りしている。孫娘がミニトマトを育てているのを知って、自分もミニトマトの苗とバジルの苗を買って来て、南側のベランダで育てている。ミニトマトの成長の様子を写真に撮り、送り合っているが、嬉しくて仕方ないようだ。
小1年生に苗を与え、家で育てるのが流行りらしい。「いきものがかり」などという変な名前のグループがいるが、小学校時代に「生き物係」だったことから名付けられたと聞く。花とかメダカとか、生き物を世話することは、学ぶことの基礎であり大切なことだ。
水やエサをやらなければ死んでしまう。生き物の知識がなければ上手に育てられない。いつだったかテレビで、外来種が在来種を駆逐してしまうと警告していた。地球上の生き物に、外来も在来も無いのにと思った。人間は当たり前だが、何でも自分本位に考えてしまう。
人類だって、地球上をさまよい歩いた。足を持たない植物だって、風や鳥や水や、いろんなものを媒介にして繁殖の地を広げてきた。細菌やウイルスもそうなのかも知れない。一方が広がり過ぎれば、また違うものが勢力を伸ばす。地球にしか生きられないのだから、繰り返される運命なのだ。