午前中の一時期に激しく雨が降ったのに、気温はそんなに下がらず、相変わらず暑い日が続いている。私は午後、ペースメーカーのチェックのため、名古屋の中村日赤へ出かけた。暑い中でも、電車に乗る人、地下鉄に乗る人は、結構いる。どの人も自分のスマホ以外に興味がないのか、ジッと画面を見つめている。
初めに心電図の検査を受ける。電極をセットして、10秒もかからずに終わる。本当にこんなことで何が分かるのかと思うけど、いつも「異常ありません」と検査室から送られて来た資料を眺めて医師は言う。ペースメーカーの上に丸い虫眼鏡のような形のものを近づけ、技師が数値を読み上げる。
すると医師はやっと私に向かって、「問題無いですね」と言う。私はどうしても相談したかったことがあったので、「ひとつお聞きしてもいいですか?」と前置きし、昨年の7月にここの日赤病院に十二指腸潰瘍で入院して以来、血圧を下げる薬を飲んでいないこと、それでも血圧は朝は平均140-80、夜は一杯飲むので120-60で安定していると話す。
「このまま血圧の薬は止めてしまってもいいですか?」と尋ねた。すると医師は「130あれば高血圧ですよ」と笑顔で言う。1年間も血圧を下げる薬を飲まなかったのに、血圧は安定しているのに、それではダメなのか。これまで通っていた医院は岩倉なので、車で出かけていたが、近くの医院に変わった方がいいのだろうか。
私を日赤に、救急車で送り込んでくれた医師に感謝を告げて、これまでのことを話し、医院を変わる旨も伝えなくてはならない。ズーと気になっていたことなので、来週の月曜日にでも菓子を持って出かけよう。先生もどうなったのかと気にしてみえるかも知れないし、医院のスタッフの皆さんの顔も見たい。
私は、「看取り」の医院は近い方がいいと思っていたから、ようやく決断が出来た感じだ。