月刊誌「俳句界」8月号!
〜俳句大学 Haiku Column 「今月の秀句」2019・8〜
◆俳句総合誌『俳句界』8月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「今月の秀句」から選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」1月号から毎月連載して行きます。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「難民の/口元に差し出す/マイクロフォン」の俳句が大会賞を受賞しているように、三行書きにしただけで散文的な国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行予定の4号では112人が500ページを数えます。そして、5号では150人が参加して、550ページを越えて、7月下旬出版する予定です。また、10月には「国際歳時記」の第1段として【春】を出す予定です。
◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日に二行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆なお、総合俳句雑誌「俳句界」12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」3頁に渡って書いています。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
Août aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆Le Août de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
The August issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the August issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
今月の秀句(「俳句界」8月号)
【Facebook「Haiku Column」より】
永田満徳選評/向瀬美音選訳
今月の秀句(「俳句界」8月号)
※
Nathalie Réal
●
bulles de savon -
des arcs-en-ciel éclatent sur les petites mains
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
Une scène d’enfants jouant avec des bulles de savon. C’est bien d'exprimer la bulle de savon qui brille au soleil comme un "arc-en-ciel" et qui disparaît en un instant.
ナタリー レエル
●
シャボン玉
小さな手のひらの中に虹が弾ける
〔永田満徳評〕
幼子がシャボン玉を吹いて遊んでいる情景。陽を受けて光っているシャボン玉を「虹」とし、一瞬にして消える様を「弾ける」と表現したところがいい。
※
Hassane Zemmouri
●
Un ciel bleu
Un cerf-volant en forme de dragon avale le vent
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
Le cerf-volant en forme de dragon vole dans le ciel bleu. Utiliser le verbe avale en le comparant à un être vivant est une bonne idée.
ハッサン ゼムーリ
●
青空
龍の形の凧が風を飲み込む
〔永田満徳評〕
真っ青な空を背景にして揚がっている凧。風を受けて舞っている凧が「龍の形」であるところから「飲み込む」と擬人化した表現に工夫がみられる。
※
Mohammad Azim Khan
●
dragonfly
sharpening the air around
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
Dragonfly flying with shaking wings.
The trembling makes the artist's sensitive and delicate sense come true when he thinks that the air around the area is "tensed".
モハメッド アジム カン
●
蜻蛉
辺りが緊張する
〔永田満徳評〕
羽を震わせて飛んでいる蜻蛉。その震えによって、蜻蛉の周辺の空気が「緊張」していると捉えたところに、作者の鋭敏で繊細な感覚が窺えてよい。
※
Carmen Baschieri
●
homecoming
the sweet scent of peonies welcome me
カルメン バッシエリ
●
帰郷
牡丹の甘い香りが私を迎える
※
タンポポ 亜仁寿
●
summer cloud
orangutan with child hanging on a tree
タンポポ 亜仁寿
●
夏の雲
子を抱えてオランウータンが木にぶら下がる
※
Corina Margareta Cristian
●
début de l’été
sur le sable je dessine des projets de vacances
コリナ マーガレタ クリスチアン
●
初夏
砂の上にバカンスの予定を描く
※
Angela Giordano
●
sommessi cinguettii
tutto questo silenzio tra noi
アンゲラ ギオルダーノ
●
静かな囀り
私達の間にはこの沈黙がすべて
※
Rachida Jerbi
●
allée aux chardons
si douce sa petite main dans la mienne
ラシダ ジェルビ
●
アザミの道
私の手の中のお前の手は何と柔らかいのだ
※
Pascale Dehoux
●
Conférence présidentielle ~
Une pluie drue nettoie le paysage
パスカル ドウウ
●
首脳会議
しきりに降る雨が景色を綺麗に洗う
※
Agnes Kinasih
●
butter cup on the hillside
dad carrying me on his shoulder along the way
アグネス キナシ
●
丘の斜面の金鳳花
パパは私を肩車してゆく
〜俳句大学 Haiku Column 「今月の秀句」2019・8〜
◆俳句総合誌『俳句界』8月号が発行されました。
◆俳句大学 〔Haiku Column〕の「今月の秀句」から選句・選評した句を掲載しています。また、「俳句界」1月号から毎月連載して行きます。
◆例えば、ある日本の国際俳句大会で「難民の/口元に差し出す/マイクロフォン」の俳句が大会賞を受賞しているように、三行書きにしただけで散文的な国際俳句が標準になっていることに危惧を覚えて、俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2017年7月にフランス語圏、イタリア語圏、英語圏の55人が参加する機関紙「HAIKU」を発行しました。12月20日発行の2号では91人が参加しました。また、5月31日発行の3号では96人が参加し、320ページを数えます。さらに、12月26日発行予定の4号では112人が500ページを数えます。そして、5号では150人が参加して、550ページを越えて、7月下旬出版する予定です。また、10月には「国際歳時記」の第1段として【春】を出す予定です。
◆最近では華文二行俳句のコンテストを行い、華文圏に広がりを見せて、遂に、2018年11月1日に二行俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆なお、総合俳句雑誌「俳句界」12月号(文學の森)の特集に「〔Haiku Column〕の取り組み」について」3頁に渡って書いています。
◆どうぞご理解ご支援をお願いします。
Août aout de 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haikus du mois de Haiku Colum de Haiku Universite〜
◆Le Août de aout de HAIKUKAI俳句界 vient d'etre publie.
◆il contient les meilleurs haikus du mois selectionnes par M. Nagata.
◆Selon ce plan nous allons continuer a publier des haikus en deux lignes avec kire et toriawase.
The August issue of 「HAIKUKAI俳句界」!
〜Haiku Colum of Haiku University [Monthly best Haikus]〜
◆the August issue of HAIKUKAI俳句界 has just been published.
◆It contains the best haikus of the month selected by M. Nagata.
◆according to the plan, we will continue to publish 2 lines haikus with kire and toriawase.
今月の秀句(「俳句界」8月号)
【Facebook「Haiku Column」より】
永田満徳選評/向瀬美音選訳
今月の秀句(「俳句界」8月号)
※
Nathalie Réal
●
bulles de savon -
des arcs-en-ciel éclatent sur les petites mains
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
Une scène d’enfants jouant avec des bulles de savon. C’est bien d'exprimer la bulle de savon qui brille au soleil comme un "arc-en-ciel" et qui disparaît en un instant.
ナタリー レエル
●
シャボン玉
小さな手のひらの中に虹が弾ける
〔永田満徳評〕
幼子がシャボン玉を吹いて遊んでいる情景。陽を受けて光っているシャボン玉を「虹」とし、一瞬にして消える様を「弾ける」と表現したところがいい。
※
Hassane Zemmouri
●
Un ciel bleu
Un cerf-volant en forme de dragon avale le vent
〔Commentaire de Mitsunori Nagata〕
Le cerf-volant en forme de dragon vole dans le ciel bleu. Utiliser le verbe avale en le comparant à un être vivant est une bonne idée.
ハッサン ゼムーリ
●
青空
龍の形の凧が風を飲み込む
〔永田満徳評〕
真っ青な空を背景にして揚がっている凧。風を受けて舞っている凧が「龍の形」であるところから「飲み込む」と擬人化した表現に工夫がみられる。
※
Mohammad Azim Khan
●
dragonfly
sharpening the air around
〔Commented by Mitsunori Nagata〕
Dragonfly flying with shaking wings.
The trembling makes the artist's sensitive and delicate sense come true when he thinks that the air around the area is "tensed".
モハメッド アジム カン
●
蜻蛉
辺りが緊張する
〔永田満徳評〕
羽を震わせて飛んでいる蜻蛉。その震えによって、蜻蛉の周辺の空気が「緊張」していると捉えたところに、作者の鋭敏で繊細な感覚が窺えてよい。
※
Carmen Baschieri
●
homecoming
the sweet scent of peonies welcome me
カルメン バッシエリ
●
帰郷
牡丹の甘い香りが私を迎える
※
タンポポ 亜仁寿
●
summer cloud
orangutan with child hanging on a tree
タンポポ 亜仁寿
●
夏の雲
子を抱えてオランウータンが木にぶら下がる
※
Corina Margareta Cristian
●
début de l’été
sur le sable je dessine des projets de vacances
コリナ マーガレタ クリスチアン
●
初夏
砂の上にバカンスの予定を描く
※
Angela Giordano
●
sommessi cinguettii
tutto questo silenzio tra noi
アンゲラ ギオルダーノ
●
静かな囀り
私達の間にはこの沈黙がすべて
※
Rachida Jerbi
●
allée aux chardons
si douce sa petite main dans la mienne
ラシダ ジェルビ
●
アザミの道
私の手の中のお前の手は何と柔らかいのだ
※
Pascale Dehoux
●
Conférence présidentielle ~
Une pluie drue nettoie le paysage
パスカル ドウウ
●
首脳会議
しきりに降る雨が景色を綺麗に洗う
※
Agnes Kinasih
●
butter cup on the hillside
dad carrying me on his shoulder along the way
アグネス キナシ
●
丘の斜面の金鳳花
パパは私を肩車してゆく