【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・1〜 

2020年12月24日 00時36分40秒 | 華文俳句

俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!

 

〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・1〜 

 

◆2021年『俳句界』1月号が発行されました。

◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。

◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。

◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。ついに、全季節を網羅した「歳事記」は10月に発行されました。これで季重なりの問題が解消されるでしょう。

◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。

◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。

◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

 

俳句大學國際俳句學部的通知!

 

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2021・1〜

 

◆2021年『俳句界』1月號已出版。

◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。

◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。

◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。

◆請各位多多支持指教。

 


華文俳句【俳句界】1月号


永田満徳選評・洪郁芬訳


 

洪郁芬

  •  

三兩個天融在一塊兒

秋色澄明

〔永田満徳評論〕

滿天稀疏的雲朵散佈著,相互連接或分開,是秋空常見的景像。將淡雲重疊的部分形容成「融在一塊兒」,聚焦在遼闊的秋空,更顯現此刻秋色澄明的情境。

洪郁芬

  •  

いくつもの空溶け合つて秋気澄む

〔永田満徳評〕

多くの雲がまばらで広がっている雲が結ばれたり、離れたりする秋の空はよく見かける情景である。薄い雲と雲との重なりを「溶け合つて」と表現しているところが、澄み渡った秋の空をうまく切り取っていて、いかにも季語「秋気澄む」と言ってよい。

 

明月

  •  

奶粉罐手作的復古風

秋燈籠

〔永田満徳評論〕

餵養愛子的「奶粉罐」閒置一旁。秋燈籠黯淡的燈彩,將鐵罐漆上一層復古的色調,凸顯了手作的溫暖觸感。此俳句生動地描繪親子之間日常的互動情景。

 

明月

  •  

粉ミルク缶は手作りのレトロ調

秋の燈籠

〔永田満徳評〕

「粉ミルク缶」は我が子の授乳用のものであろう。‘秋灯し`ともいうべき薄暗い「燈籠」に照らす「粉ミルク缶」は、なお一層、レトロ感が浮かび上がり、「手作り」の良さが際立つものである。親の子に対する普遍的な情景をうまく描いている。

 

旭維

  •  

竿尾彎成九十度

鯊魚

〔永田満徳評論〕

不經意的釣魚,竟然釣到一尾鯊魚!手裡魚竿的竿尾已經彎成九十度。雖然沒有言及釣客,但是他慌張的神情歷歷在目。一個釣魚的驚險時刻凝聚在這一剎那。

 

旭維

  •  

釣竿の穂先が九十度に曲がる

〔永田満徳評〕

魚釣りをしていたら、「鮫」が釣れてしまったのである。釣竿の曲がった角度を具体的に「九十度」と言ったところがよく、大物が掛かって、大慌てしている様子を的確に表現していている。一つの魚釣りの一齣をうまく切り取っている。


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