俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・1〜
◆2021年『俳句界』1月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。ついに、全季節を網羅した「歳事記」は10月に発行されました。これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・1〜
◆2021年『俳句界』1月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】1月号
永田満徳選評・洪郁芬訳
※
洪郁芬
三兩個天融在一塊兒
秋色澄明
〔永田満徳評論〕
滿天稀疏的雲朵散佈著,相互連接或分開,是秋空常見的景像。將淡雲重疊的部分形容成「融在一塊兒」,聚焦在遼闊的秋空,更顯現此刻秋色澄明的情境。
洪郁芬
いくつもの空溶け合つて秋気澄む
〔永田満徳評〕
多くの雲がまばらで広がっている雲が結ばれたり、離れたりする秋の空はよく見かける情景である。薄い雲と雲との重なりを「溶け合つて」と表現しているところが、澄み渡った秋の空をうまく切り取っていて、いかにも季語「秋気澄む」と言ってよい。
※
明月
奶粉罐手作的復古風
秋燈籠
〔永田満徳評論〕
餵養愛子的「奶粉罐」閒置一旁。秋燈籠黯淡的燈彩,將鐵罐漆上一層復古的色調,凸顯了手作的溫暖觸感。此俳句生動地描繪親子之間日常的互動情景。
明月
粉ミルク缶は手作りのレトロ調
秋の燈籠
〔永田満徳評〕
「粉ミルク缶」は我が子の授乳用のものであろう。‘秋灯し`ともいうべき薄暗い「燈籠」に照らす「粉ミルク缶」は、なお一層、レトロ感が浮かび上がり、「手作り」の良さが際立つものである。親の子に対する普遍的な情景をうまく描いている。
※
旭維
竿尾彎成九十度
鯊魚
〔永田満徳評論〕
不經意的釣魚,竟然釣到一尾鯊魚!手裡魚竿的竿尾已經彎成九十度。雖然沒有言及釣客,但是他慌張的神情歷歷在目。一個釣魚的驚險時刻凝聚在這一剎那。
旭維
釣竿の穂先が九十度に曲がる
鮫
〔永田満徳評〕
魚釣りをしていたら、「鮫」が釣れてしまったのである。釣竿の曲がった角度を具体的に「九十度」と言ったところがよく、大物が掛かって、大慌てしている様子を的確に表現していている。一つの魚釣りの一齣をうまく切り取っている。
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