前回からの続き、みなとみらい〜赤煉瓦倉庫です。たまたま、今日が命日【合掌】の亡きS君からいただいた埴谷雄高さんの『死霊』(6章) を読み始めたのですが、何が凄いかって、一つの風景描写がとても長く、かつ独特ですね。
そんなこともあってか、シーバスのスクリューで泡立つ波に引き込まれ、沈みかけている太陽の日差しが橋の下では日陰になり、シーバスが方向を変えるたびにエメラルドグリーンの波間の濃淡が移り変わる美しさに目を奪われました。
赤煉瓦の岸では、湾を眺める人々がシーバスの私たちに向かって手を振っているのです。
コロナ禍と船内火災もあって、大さん橋に長く停泊しているASKAⅡは、シーバスから見ても壮観でした。