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高校生からわかる『資本論』(その3)

2017年01月28日 | O60→70(オーバー70歳)
【34~35ページ】1867年、『資本論』の第一巻が出版されます。初版は1000部。イギリスで書きましたが、ドイツ語で出版されました。初版の1000部が全部売れるのに4年かかったそうです。わずか1000部なのに4年。売れるまでだいぶ時間がかかっていますね。~。日本語訳はなんと累計で400万部と言われています。大ベストセラーだよね。(中略)
マルクスの著作が世界史に与えた影響は、なんといっても1917年のロシア革命です。レーニンという人がマルクスの本を読んで、社会主義こそが必要だと考えて革命を起こしました。~。
資本主義が発展することによって労働者が団結し、労働者がまとまって行動する力が得られる。それによって革命を起こし、労働者の世の中をつくる。社会主義の世の中をつくる。そうすると、資本主義が発達している国ならば経済が豊かです。豊かな社会の中で、高い能力を持った労働者たちが社会主義をつくっていく。これが、マルクスのイメージしていた社会主義です。この『資本論』を読むと、その考えがよくわかります。
ところが、1917年に革命が起きたロシアは、資本主義がほとんど発達していませんでした。まだ封建社会で農奴から解放されたばかりの農民たちが主体です。

【38ページ】話は現代に飛びますが、事実、今ベネズエラという国では、チャベスという人が大統領で、この人は、民主的な選挙で大統領に選ばれました。チャベス大統領は、資本主義体制を社会主義の制度にする、という憲法改正案を国民に提案して、認められました。国内で動乱のような革命を起こさずに、資本主義から社会主義に変えようとしています。チャベスのやり方については批判もありますが、軍事力に頼った革命ではなくても社会主義に進むことは可能であることを示しています。

[ken] 『資本論』が世に出てからのストーリーについて、あらためてよく理解できました。また、38ページのベネズエラについては、テレビ東京の番組で興味を持ちましたが、世界の動きや各国の概略に関する知識不足を痛感しているところです。(つづく)
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