前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

最もリスクを下げるのに実効がある措置は五輪を中止すること

2021年07月09日 | Weblog
 オリンピック、東京に緊急事態宣言で一都三県 無観客。
国民に歓迎されないなかでのオリンピックの強行、緊急事態宣言との矛盾、それでも海外からの来日や関係者の動きはコロナ感染拡大の要因になります。海外選手の事前キャンプも福井市など全国各地でおこなわれます。
 もっともリスクを下げるのに実効ある措置はオリパラ中止です。

福井新聞より



 緊急事態宣言についての参議院議運。日本共産党の小池書記局長が追及しました。

異邦人 さん @Narodovlastiye が公開された小池書記局長の質疑起こしを紹介します。

共産党・小池晃書記局長「日本共産党の小池晃です。4度目の緊急事態宣言発令という重大問題の審議に、なぜ総理が出てこないのか。緊急事態宣言によってひと月半もの間、国民には行動制限、事業者には営業の制限を求めながら、その一方で五輪は開催すると。我慢の限界っていう声が広がってますよ。私ね、コロナ感染を抑えるのに一番重要なのは国民の納得と協力だと思うんですね。議運の理事会では与党も含めて総理出席を要求することになったと聞いているんです。総理なぜ出席を拒否したんですか。この場に出てきて、国民に直接訴えるのが総理の責任じゃありませんか」


西村康稔大臣「えー、委員会への総理の出席については、あのー、様々ご議論があったものと承知しております…聞いておりますけれども、国会でお決めになられたものと承知をしております。その上で、菅総理節目節目で記者会見なども行い、また呼びかけなど国民への説明呼びかけも行っているところであります。あのー私は政府の副本部長でありますし、特措法の責任者ということで出来るだけ丁寧にご説明をさせて頂ければと考えているところでございます」


小池「委員長、国会で呼ばないって決めてますか」


水落敏栄委員長「なに…(沈黙)」


小池「あのね、国会で呼ばないって決めてないんですよ。確認してないんですよ。だからね、これはまさに総理の問題なんですよ。政府の問題。『国会で決めた事』って逃げられないんですよ、今度はね。私ね、やっぱりね長期に渡る緊急事態宣言を出し、五輪の開催の問題もある。これ当然直接国民に総理が出てきて説明すべき問題じゃないですか。何で出てこないのか、これ総理の問題ですよ。あなた方(政権)の問題ですよ。国会の問題じゃないんですよ今回。何で出てこないんですか」


西村「すいません、あのー私の理解は、えー今回の、おー…参議院について申し上げれば、参議院の議運で、えー私の出席ということで決められたものであるということで、私が出席をさせて頂いていると理解をしております」


小池「そうかもしれないけど、総理を出さないというような確認はしていませんから、総理やっぱり出てくるべきなんですよ、こういう場には当然。国民には厳しい自粛を求めながら説明から逃げるようでは総理の資格ありませんよ。私ね、これはね、こんな事やってたら国民に対する説得力もないと思います。いくら緊急事態宣言を出しても、これ説明、あのー政府の要請に説得力がなければ、同じ失敗を繰り返すことになると思うんです。えー昨日、政府分科会の尾身茂会長は『しっかりとした対策と共に、矛盾したメッセージを出さないことが重要だ』と述べています。国民にはね、厳しい行動制限を求めながら、世界最大のイベントである五輪は開催をする。これね、まさに『矛盾したメッセージ』じゃないですか」


西村「えー五輪の開催につきましてはですね、あの最終判断は繰り返し申し上げてますけどIOCにあるものと理解しておりますが、関係者が、あー一体となって、その感染リスクを抑えるということで水際対策、あるいはバブルの中で、えー行動してもらうこと、あるいは来日後の検査。こういったことを含めて対応なされているものと聞いております。その上で、えー今回緊急事態宣言を発出いたしますので、イベントについても5000人上限で50%という制限がかかりますので、それを踏まえて、えー5者協議で速やかに検討されるものと、観客についてですね、決められるものという風に考えておりますが、いずれにしても知事からも例えば夜間の無観客などの要請もありますので、えーそうしたことも含めて様々な検討がなされるものという風に承知をいたしております」


小池「例え無観客にしても、海外から短期間に6万8000人もの人々がやってくる。水際対策『水漏れ』です。バブルは弾けています。こんな事やる一方で、国民には自粛せよ、酒を出すな、家にいろ。これね国民が、飲食店が納得できますか」

西村「えーオリンピックの関係者、オリンピックの関係者で開催による感染拡大のリスクを抑えるということで様々な検討が、えー観客の取り扱い含めてですね、なされるものという風に思います。えーその上で、私の立場で申し上げれば感染拡大のリスクを私でも下げると、そして医療提供体制をしっかり安定的なもの確保していくという観点から、今回みなさん方に様々なご協力をお願いし、そうした取り組みを進めていきたいと考えているところであります」


小池「感染のリスクを下げる努力をする、要するに五輪を開始させれば感染のリスクが高まることを認めるわけですね」


西村「あのー、これ尾身会長も言われておりますけれども、あるいは富岳の、おー結果も発表されてますが、観戦したその場所でスタジアムで何か感染が広がるリスクは非常に低いと言われております。ただ、えー人が動くことによって終わった後の食事であったり、様々な接触機会はできると思いますので、そういったところをどうやって下げていくかと、いうことの対応が、おー様々検討がなされていると、そういう風に承知をしております」


小池「最もリスクを下げるのに実効がある措置は五輪を中止することですよ。リスクがね、高まることを想定してやるということ自体が間違っているんですよ。それがね、私が国民や業者の協力を得る一番のメッセージになるという風に思います。総理は6月の党首討論で我が党の志位和夫委員長に『国民の命と安全を守ることが私の責務。守れなくなったらやらない』五輪はやらないと明言されたんですね。昨日の東京の新規感染者920名。1都3県のスクリーニング検査でデルタ株の比率は3割。入院患者も重症患者も今増えてます。重症患者数は第4波を超えています。深刻だと思うんですよこれ。しかもね、ワクチンは東京では1回接種者でも18%ですよ。大臣ね、今命と安全にとって深刻な状況だっていう認識はありますか。こんな状況で五輪を開催して、国民の命と安全を守れると断言できますか」


西村「東京の状況を申し上げれば、あのー医療の提供体制はまだ、あの逼迫している状況ではないということであります。えー重症者もじわじわ増えてきておりますし、40代50代の入院者の数も増えてきておりますので、まーいわば、えーそれを先手で、えー医療提供体制を守るという観点から、えー緊急事態宣言を発出させて頂いております。ご協力を頂きながら医療をしっかりと守っていく、全力を挙げたいと考えております」


小池「先手で守るというのであれば、五輪を中止するのが一番先手の対策じゃないですか。一番実効性のある対策じゃないですか。全く矛盾してる。あのね『国民の命が守れないのであれば五輪はやらない』と総理は言ったんですよ。党首討論の場で。重いですよこれは。今の事態であれば本当に命と安全は守れない。私はね、再度総理がきちんと国民に対してきちんと説明をすべきだということを申し上げたいし、今日は正副議長もご出席いただいておりますが、熱海での土石流の問題などもあります。やはり国会が国民に対する責任を果たすためにも、臨時国会の召集を強く求めたいという風に思います。終わります」