前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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あらためて軽水炉原発の問題を痛感、科学者会議シンポ。金沢市内の活断層調査。

2013年04月14日 | Weblog
  昨日は、打ち合わせ、金沢市での日本科学者会議シンポ「欠陥をかかえる軽水炉原発と活断層、防災対策問題」、活断層調査、懇談会などでした。

  科学者会議シンポは、基調講演を科学者会議東京支部の舘野淳先生が「軽水炉原発がかかえるシビアアクシデントの脅威」と題しておこないました。また、石川支部の直江俊一氏が「住民の調査で明らかになった冨来川南岸断層の活動」、福井支部の山本雅彦氏が「若狭湾岸の原発と活断層問題」の内容で報告しました。70名ぐらいの参加でした。
  石川県の佐藤県議、尾西前県議も参加されていました。

 舘野氏は、シビアアクシデントについて、想定外(思ってもみなかった)ではなくて、設計方針として想定からはずした、ということだ、述べ、軽水炉は熱制御の機能が脆弱で、あっという間に炉心が溶けてしまう、と指摘しました。
なぜこのような深刻な欠陥がある軽水炉が許容されてきたのか。その背景には苛酷事故の低い確率があるとされているが、福島原発事故で、確率論的安全神話は崩壊した、当然高い事故確率をもつ軽水炉そのものを問題にすべきだ、だから規制基準以前の大きな問題がある、と強調しました。

 新規制基準の問題として、「シビアアクシデントを起こす軽水炉の本質を評価していない」「水位計、溶融炉心などの要求には技術的、経済的に不可能な点がある」「放射能を住民にあびせるフィルターベントは許されない」「多重性などは巨大地震の際に有効に機能するか」などを詳しく指摘しました。

  あらためて、原点にたった軽水炉原発の問題点を考えることが重要だ、と痛感しました。
基調講演と報告をうけて、活発な質疑応答がつづきました。


   シンポ終了後、石川支部の児玉一八さんと、前田達雄・金沢大学名誉教授の案内で森本・富樫(もりもと・とがし)断層帯を市内に視察しました。これは、金沢平野の南東縁に発達する活断層帯です。石川県河北郡津幡町(つばたまち)から金沢市を経て石川郡鶴来町(現・白山市)に至る、長さ約26kmの断層帯で、断層帯の東側が西側に乗り上げる逆断層。数メートルのずれを実際にみることができました。
 金沢市の中心部にこのような巨大活断層があることにも驚きました。すぐそばには地元の新聞社の巨大なビルもありました。

   その後は、参加者20名ぐらいが集まり、懇親をふかめました。医師の方も何人も参加されて、福島原発事故でのこどもの被曝問題をつよく懸念されていました。

   今日も午前9時~近江町交流プラザで開催されます。


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