駅前の勝木で「森浩一の考古交遊録」(朝日新聞)を買った。
以前も書いたが、この先生には勝手に個人的な思い出がある。高校時代、当時発行されていた「科学朝日」という雑誌に森先生の論文が載った。読んだが、どうも納得がいかない。そこで「批判」を書いて投稿したら、掲載されてしまった・・・・・。確か、原稿料は2000円もらった。・・・という思い出があるのです。その雑誌もとうに廃刊になってしまって、「科学離れ」の影響かしらんと思う。
4年ほど前に立命館大学で松本清張研究会が開催され、最初の講演が、同志社大学名誉教授の森浩一先生だった。
「清張が亡くなった日、NHKから明晩追悼番組をやるから出演を、と電話。数年たって、司馬が亡くなり、またNHKから追悼番組の出演依頼。清張と司馬は戦後文学の二大巨頭。当時のNHKはしっかりしていた。その後、江上波夫が亡くなった時は、そんな番組はつくられなかった」。
「はじめて読んだのは≪風雪断碑≫。実に歯切れがいい。考古学で無名にちかい人、森本六爾を取り上げた。森本の論文は読みにくいが、それをこなして小説に引用している。これは≪火の回路≫にいかされている。」「弥生時代は稲作文化、というのは森本が定着させた。当時は、新幹線も飛行機も無いが、実に素朴でいい時代。僕は≪原始時代≫という言葉を使わない」。・・・・・
この本も、山本有三、松本清張、司馬遼太郎、とつづく。4人目は名前も知らない地下足袋の行商人。とおもしろい。
屋久島での石斧の入手についても書かれている。提供してくれた女性は「考古学の好きな息子が島のあちこちで採集しまたものです。息子は兵隊にとられて戦死しました。全部あげましょう」と言われたそうです。
毎年の授業で学生が石斧の図面を描くのにつかった、という。
森氏は「戦争でやりたいことを永久に断ち切られてしまった若い男が屋久島にいた。その無念の思いを現代の若者にバトンタッチさせるために敢えてそうしている」と書く。
この本には当時の丸岡町と一筆啓上賞を創設したエピソードも語られています。
★
昨日は、政府交渉に関する要望まとめや、会議、あいさつまわり・地域訪問、民主医療機関連合会の福井県レクに同席、などでした。
レクは地域医療課の内田課長らにお世話になりました。
看護師の受給計画では、H27年度でも実人員で67名、常勤換算で166名が不足する見通しです。養成所を入学した学生370名ほどのうち、330名が卒業、看護師として就業したのは296名、うち県内就業は219名で74パーセントです。・・・などと県側が説明しました。
民医連側は「夜勤の確保がむずかしい。夜勤回数が多いほど離職率が高い、という調査もある。子育て世代の人が病院から去っていく問題があります」などと訴えました。
県側は「高校生が減る中で、看護師志望者も減っていく。養成校も定員確保が大変な状況」と課題を指摘しました。
また看護学生の奨学金が貸与制で月数万という現状にたいして、民医連側は「以前は給付制奨学金など地域医療を担っている小規模病院への支援策もあった。いまはところによっては学費が100万もかかり大変だ。ぜひ充実してほしい」「院内保育所への要望も高い」と話しました。
政府が計画している特定看護師制度についても、民医連側は「医療の安全性とギャップがあるのではないか。事故の際の責任の問題や、教育カリキュラムも決まっていない」と問題点を指摘しました。県側は「看護協会としての要望があるのではないか」と述べるにとどまりました。
★
昨日の裁判では裁判官の旧態依然の判断で、大飯原発運転差し止めは却下されたようですが、これまでの原発裁判での司法の能力欠如は福島原発事故で立証されています。
従来の判断の延長線上で原発の運転の継続などは許されないと思いますね。
参院選でも大きな争点になるでしょうし、福井県議会でもひきつづき追及していきます。応援お願いします!
■NHK・・・・大飯原発「新基準適合」の報告書提出へ
国内で唯一運転している福井県の大飯原子力発電所の2基について、関西電力は、「原発の新たな規制基準に適合している」とする報告書を、18日にも国の原子力規制委員会に提出することになりました。
関西電力は、新基準が施行される7月以降も運転を続けたい考えで、規制委員会がどう判断するのか注目されます。
原発の運転を巡っては、原子力規制委員会がおととしの原発事故のような深刻な事故を防ぐための対策を義務づける新たな規制基準を7月から施行し、停止中の原発の再開を認めるかどうかの審査を始めます。
しかし、国内で唯一運転している大飯原発の3号機と4号機については、定期検査で停止する9月まで新基準での審査はせずに、関西電力の報告書を受けて安全上の確認作業を行うことを決めています。
これを受けて関西電力は、「原発の新たな規制基準に適合している」とする報告書を、18日にも国の原子力規制委員会に提出することになりました。
報告書には、運転再開の前提となっている事故時の前線基地「緊急時対策所」は、当面の間、今ある会議室を代用することや、津波については、想定される高さが敷地より低いと評価することなどが盛り込まれる見通しです。
規制委員会は、関西電力の報告を受けて行う安全上の確認作業で、問題があれば停止を求めるとしていますが、問題がないと判断すれば、大飯原発は定期検査が始まる9月まで運転を続けることができます。
関西電力は、新基準が施行される7月以降も運転を続けたい考えですが、規制委員会による、大飯原発の安全上の確認作業は、規制基準が各地の原発の再開でどの程度のハードルになるのかを示す試金石となり、規制委員会がどう判断するのか注目されます。
以前も書いたが、この先生には勝手に個人的な思い出がある。高校時代、当時発行されていた「科学朝日」という雑誌に森先生の論文が載った。読んだが、どうも納得がいかない。そこで「批判」を書いて投稿したら、掲載されてしまった・・・・・。確か、原稿料は2000円もらった。・・・という思い出があるのです。その雑誌もとうに廃刊になってしまって、「科学離れ」の影響かしらんと思う。
4年ほど前に立命館大学で松本清張研究会が開催され、最初の講演が、同志社大学名誉教授の森浩一先生だった。
「清張が亡くなった日、NHKから明晩追悼番組をやるから出演を、と電話。数年たって、司馬が亡くなり、またNHKから追悼番組の出演依頼。清張と司馬は戦後文学の二大巨頭。当時のNHKはしっかりしていた。その後、江上波夫が亡くなった時は、そんな番組はつくられなかった」。
「はじめて読んだのは≪風雪断碑≫。実に歯切れがいい。考古学で無名にちかい人、森本六爾を取り上げた。森本の論文は読みにくいが、それをこなして小説に引用している。これは≪火の回路≫にいかされている。」「弥生時代は稲作文化、というのは森本が定着させた。当時は、新幹線も飛行機も無いが、実に素朴でいい時代。僕は≪原始時代≫という言葉を使わない」。・・・・・
この本も、山本有三、松本清張、司馬遼太郎、とつづく。4人目は名前も知らない地下足袋の行商人。とおもしろい。
屋久島での石斧の入手についても書かれている。提供してくれた女性は「考古学の好きな息子が島のあちこちで採集しまたものです。息子は兵隊にとられて戦死しました。全部あげましょう」と言われたそうです。
毎年の授業で学生が石斧の図面を描くのにつかった、という。
森氏は「戦争でやりたいことを永久に断ち切られてしまった若い男が屋久島にいた。その無念の思いを現代の若者にバトンタッチさせるために敢えてそうしている」と書く。
この本には当時の丸岡町と一筆啓上賞を創設したエピソードも語られています。
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昨日は、政府交渉に関する要望まとめや、会議、あいさつまわり・地域訪問、民主医療機関連合会の福井県レクに同席、などでした。
レクは地域医療課の内田課長らにお世話になりました。
看護師の受給計画では、H27年度でも実人員で67名、常勤換算で166名が不足する見通しです。養成所を入学した学生370名ほどのうち、330名が卒業、看護師として就業したのは296名、うち県内就業は219名で74パーセントです。・・・などと県側が説明しました。
民医連側は「夜勤の確保がむずかしい。夜勤回数が多いほど離職率が高い、という調査もある。子育て世代の人が病院から去っていく問題があります」などと訴えました。
県側は「高校生が減る中で、看護師志望者も減っていく。養成校も定員確保が大変な状況」と課題を指摘しました。
また看護学生の奨学金が貸与制で月数万という現状にたいして、民医連側は「以前は給付制奨学金など地域医療を担っている小規模病院への支援策もあった。いまはところによっては学費が100万もかかり大変だ。ぜひ充実してほしい」「院内保育所への要望も高い」と話しました。
政府が計画している特定看護師制度についても、民医連側は「医療の安全性とギャップがあるのではないか。事故の際の責任の問題や、教育カリキュラムも決まっていない」と問題点を指摘しました。県側は「看護協会としての要望があるのではないか」と述べるにとどまりました。
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昨日の裁判では裁判官の旧態依然の判断で、大飯原発運転差し止めは却下されたようですが、これまでの原発裁判での司法の能力欠如は福島原発事故で立証されています。
従来の判断の延長線上で原発の運転の継続などは許されないと思いますね。
参院選でも大きな争点になるでしょうし、福井県議会でもひきつづき追及していきます。応援お願いします!
■NHK・・・・大飯原発「新基準適合」の報告書提出へ
国内で唯一運転している福井県の大飯原子力発電所の2基について、関西電力は、「原発の新たな規制基準に適合している」とする報告書を、18日にも国の原子力規制委員会に提出することになりました。
関西電力は、新基準が施行される7月以降も運転を続けたい考えで、規制委員会がどう判断するのか注目されます。
原発の運転を巡っては、原子力規制委員会がおととしの原発事故のような深刻な事故を防ぐための対策を義務づける新たな規制基準を7月から施行し、停止中の原発の再開を認めるかどうかの審査を始めます。
しかし、国内で唯一運転している大飯原発の3号機と4号機については、定期検査で停止する9月まで新基準での審査はせずに、関西電力の報告書を受けて安全上の確認作業を行うことを決めています。
これを受けて関西電力は、「原発の新たな規制基準に適合している」とする報告書を、18日にも国の原子力規制委員会に提出することになりました。
報告書には、運転再開の前提となっている事故時の前線基地「緊急時対策所」は、当面の間、今ある会議室を代用することや、津波については、想定される高さが敷地より低いと評価することなどが盛り込まれる見通しです。
規制委員会は、関西電力の報告を受けて行う安全上の確認作業で、問題があれば停止を求めるとしていますが、問題がないと判断すれば、大飯原発は定期検査が始まる9月まで運転を続けることができます。
関西電力は、新基準が施行される7月以降も運転を続けたい考えですが、規制委員会による、大飯原発の安全上の確認作業は、規制基準が各地の原発の再開でどの程度のハードルになるのかを示す試金石となり、規制委員会がどう判断するのか注目されます。