「サザエさん症候群」というのがある。日曜日の夕方、テレビでサザエさんを見ると、翌日の仕事のことを思い出し、ブルーな気持ちになるというもの。いつ頃からこの言葉、言われるようになったんだろうな。
程度の差はあれ、よほど仕事や会社が好きという人でなければ、この症状は多くの人に見られるのだろう。なかなか言いえて妙な表現である。
私には、もう一つ「サザエさん症候群」がある。アニメではなく、4コマ漫画のサザエさんを見ると、小学校時代の入院生活を思い出し、切ない気分になるのだ。小学校3年生のときに腎臓病で長期間入院していた。ベッドで安静にしておかなければならない時間が長かったので、毎日見舞いに来る母親が、暇つぶしにサザエさんの単行本を買ってきてくれていた。発売されている巻数は当時からかなり多かったので、それを朝から晩まで何回も読む。することがないから飽きるほど読んだ。
随分昔に漫画は捨てた(売り払った?)が、今でも本屋で単行本を見かけると、あの頃の記憶が頭をもたげる。
今回訪れた「長谷川町子美術館」は、当然だが販売コーナーに全巻揃っていた。パラパラと立ち読みすると、すべての4コマ漫画が記憶に残っている。と、同時に私流「サザエさん症候群」が始まった。決して嫌悪感というのではない。辛さと懐かしさと母親への感謝が入り混じった切ない気持ち。このごく軽い病気は一生治りそうにない。
程度の差はあれ、よほど仕事や会社が好きという人でなければ、この症状は多くの人に見られるのだろう。なかなか言いえて妙な表現である。
私には、もう一つ「サザエさん症候群」がある。アニメではなく、4コマ漫画のサザエさんを見ると、小学校時代の入院生活を思い出し、切ない気分になるのだ。小学校3年生のときに腎臓病で長期間入院していた。ベッドで安静にしておかなければならない時間が長かったので、毎日見舞いに来る母親が、暇つぶしにサザエさんの単行本を買ってきてくれていた。発売されている巻数は当時からかなり多かったので、それを朝から晩まで何回も読む。することがないから飽きるほど読んだ。
随分昔に漫画は捨てた(売り払った?)が、今でも本屋で単行本を見かけると、あの頃の記憶が頭をもたげる。
今回訪れた「長谷川町子美術館」は、当然だが販売コーナーに全巻揃っていた。パラパラと立ち読みすると、すべての4コマ漫画が記憶に残っている。と、同時に私流「サザエさん症候群」が始まった。決して嫌悪感というのではない。辛さと懐かしさと母親への感謝が入り混じった切ない気持ち。このごく軽い病気は一生治りそうにない。