物部の森

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日記風に書いてます。

【書籍】なめくじ艦隊

2008年05月29日 | Weblog
 『なめくじ艦隊』(古今亭志ん生著、ちくま文庫)を読む。

 1956年に発刊された5代目志ん生の自叙伝。口述筆記だろう、生の江戸弁(いわゆる“べらんめぇ調”)で書かれている。
 しかし昔の芸人はめちゃくちゃ。「第二次世界大戦の東京大空襲の爆弾の雨の中で、公園で酒飲みながら酔っ払ってひっくり返っていた。」とか、「貧乏で高座に上がる着物がなく、住んでる長屋の家賃を滞納していたにもかかわらず、そこの大家に着物を借りて、その着物も質に入れてしまった。」とか、もうむちゃくちゃ。
 でもその憎めない人柄で、落語協会の会長も務め、晩年は勲四等瑞宝章まで授受している。昭和が生んだ大人物の一人である。
 この本に私の好きな志ん生の言葉が書いてある。以下引用。

 「だいたい噺てえものは、人の噺をきいてみて、『こいつは自分よりまずいナ』と思うと、それは自分と同じくらいの芸なんですよ。やっぱし人間てえものは、多かれ少なかれうぬぼれてえものがあるんですからね。『こいつは自分と同じくらいだナ』と思うくらいだと、自分より向こうのほうが上なんですよ。だから、『こいつは自分よりたしかにうめえ』と思った日にゃ、格段のひらきがあるもんです。」

 この感覚、非常に共感できる。
 「あ、こいつにはちょっと負けてるな。」と思った時は、ハタから見たら、ものごっつい負けている。
 ダウンタウンの松ちゃんも同じようなことを言っていた。

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