物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

音楽がタダになる(?)

2008年08月19日 | Weblog
 雑誌『エコノミスト7/29号』で「音楽がタダになる」という特集を読んだ。
 音楽業界に異変が起こっている。これまで業界のメインはレコードやCDの原盤(マスターテープ)の制作、宣伝、販売機能を有するレコード会社だった。それが昨今のデジタル機器の発達で、非常に手軽で安価に原盤が作成でき、宣伝や販売もインターネットを通じて行えるので、アーチストは今までのようにレコード会社に頼る必要がなくなってくる。アマチュアミュージシャンですら音源を自主制作し、ネット等を使って発信(発売)できるようになっている。
 消費者側もレンタルしたソフトをほぼ音質を損なわずにコピーしたり、ファイル共有ソフトを使ってネットを通じてコストをかけずに入手したりできるようになっている。
 そのため従来業務では儲けにくくなってきたレコード会社は、音楽プロダクションやコンサートプロモーション会社を傘下に収める。音源そのものは儲けのためではなく、プロモーションとして割り切って活用(ex.ネット配信、携帯ダウンロード)し、ライブやアーチストのマネジメント、グッズ販売等で儲けるようなビジネスモデルを構築してきているそうだ。確かに最近は「フジロック」、「サマーソニック」、「ロック・イン・ジャパン」といった従来の三大ロックフェスに加え、「ライジングサン」、「アラバキ」、「ap bank fes」、「セットストック」等メガイベント増えているし。“音楽総合商社化”することで生き残りを図るわけである。
 外的要因で業界構造が変化し、市場におけるプレイヤーのポジショニングが変わってきている。
 最近のヒットチャートを見てもいわゆるミリオンセラーはアルバム・シングルともに格段に減ってきている。その代わり知らないミュージシャンはどんどん増えてきて、「多くのアーチストが小成功を収める“多品種小生産”」市場になっているように思う。楽曲は皆クォリティが高いが心に残りにくい。「大好きなレコードを擦り切れるまで聴く」みたいな表現は今の若者たちにはピンとこないだろう。
 先月、ビリー・ジョエルの『ストレンジャー』発売30周年記念盤(DVD付)が発売された。発売から30年経ってもパッケージングを変え、また市場に出せるようなズッシリと価値のある作品、今後出現するのかな?


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