物部の森

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日記風に書いてます。

【書籍】フラット化する世界

2008年06月22日 | Weblog
 『フラット化する世界(上巻)』(トーマス・フリードマン著、日本経済新聞出版社)を読む。

 アメリカのジャーナリスト、トーマス・フリードマンのベストセラー。上巻だけで400ページ以上あり、結構疲れた。
 新しい通信テクノロジーの出現によって、地球上のあらゆる場所にいる人間との共同作業が可能になり、インドや中国へのアウトソーシングが始まった。ブログやGoogleはインターネットに接続する個人にグローバルな競争力を与え、いまや、個人の働き方、企業のビジネスモデル、さらには国家のシステムが猛烈な勢いで変わろうとしている。この劇的な大変化が「世界のフラット化」である。そのフラット化する世界において、国家は、企業は、個人は、どのように発展していくべきか提言している。
 著者がアメリカ人なので、米国経済中心の視点で書かれているのは仕方ないが、それにしても日本に関する記述が極めて少ない。SONY、トヨタ、大前研一あたりのことが少し書かれている程度。今さらながらに、日本経済のプレゼンスの低下を感じる。下巻も読み進めているが、やはり日本の世界からの“取り残され感”を抱いてしまう。

 何かのメディアで、船井総研のNo.1コンサルタント五十棲剛史氏は、「人口増社会では文明が進み、人口減社会では文化が進む。」というようなことを言っていた。もしそれが真実なら、日本は「文化フェーズ」に突入してしまったことになる。文明的発展に関しては、労働力人口豊富でハングリー精神旺盛な中国やインド、ブラジルには勝てっこない。われわれは文化的発展(≒成熟)を目指すべきなのだろう。では日本が今後標榜する文化とは? 秋葉原? 任天堂? サステナビリティ社会? 老人天国?
 ・・・国家のベクトルが定まらない。


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