![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/02/e8fd9a1ba56e844bcbb81600b5819f0f.jpg)
『夜と霧(新版)』(ヴィクトール・E・フランクル著、池田香代子訳、みすず書房)を読む。
ユダヤ人の心理学者フランクルによるナチスのユダヤ人強制収容所での体験記。第二次世界大戦中、家族と引き離され、送り込まれた収容所での生活、その中での自身の心の動き、また他の被収容者の心が壊れていく(そして死んでいく)様が、驚くほど冷静に書かれている。
本書は、収容所の悲惨さを後世に伝えるための「記録」ではなく、一人の心理学者が、極限状態に置かれた人間の精神の有り様や、生きることへの意味の見出し方について、“収容所生活という格好の素材”を通じて研究された「心理学術書」あるいは「哲学書」だと、私は解釈している。
「新版」では、「旧版」の巻末に付いていたアウシュビッツ収容所の写真や図解資料は全て省かれているそうだが、本書の趣旨からするとそれでよい。筆者や訳者の筆致のみで、できるだけ客観的に中身を伝えていくというアプローチが正しい。
そして読後の感想。
昔の上司によく言われていた言葉、「(お前は)足るを知れ!」である。
ユダヤ人の心理学者フランクルによるナチスのユダヤ人強制収容所での体験記。第二次世界大戦中、家族と引き離され、送り込まれた収容所での生活、その中での自身の心の動き、また他の被収容者の心が壊れていく(そして死んでいく)様が、驚くほど冷静に書かれている。
本書は、収容所の悲惨さを後世に伝えるための「記録」ではなく、一人の心理学者が、極限状態に置かれた人間の精神の有り様や、生きることへの意味の見出し方について、“収容所生活という格好の素材”を通じて研究された「心理学術書」あるいは「哲学書」だと、私は解釈している。
「新版」では、「旧版」の巻末に付いていたアウシュビッツ収容所の写真や図解資料は全て省かれているそうだが、本書の趣旨からするとそれでよい。筆者や訳者の筆致のみで、できるだけ客観的に中身を伝えていくというアプローチが正しい。
そして読後の感想。
昔の上司によく言われていた言葉、「(お前は)足るを知れ!」である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます