第三回大阪落語祭・立春大吉寄席~2023.02.01
一、桂弥っこ・・・「いらち俥」
弥っこさんの十八番「いらち俥」、なんと弥っこさんの落語三回目だが、すべて「いらち俥」。さすがに上手い。こなれていて面白い。上方落語の若手の勢いそのままで、鮮やかな高座、お見事です。
二、桂二葉・・・・「つる」
これまた、今一番勢いのある二葉さん。最高におもしろい。これだけ新鮮に活き活きしてる「つる」ありませんな。今年は旬の二葉さん、見逃してはあきませんな。
三、桂文三・・・・「転失気」
これまた、ご陽気な文三さんの高座。「転失気」がこれほど爆笑噺になるとは、演者さんの力はやはりすごいもんですな。文三さんのおかしさたっぷりのご陽気な落語、やはり落語はこれでないとあきまへんな。
四、桂春若・・・・「三十石」
粋で見せる春若さんの高座、今日のまくらの小噺は特に秀逸でおましたな。そして一転して落語は、ゆったりと舟唄まじりに朝方の機織り唄にお百姓の唄までの夢の通い路・・やはり十八番はよろしおますな。
五、笑福亭鶴二・・「御神酒徳利」
英華師匠とで売り出し中の鶴二さん。マクラで出てきて欲しそうなそぶりを見せるが、英華さんは出てこず・・木曜のラジオそのままのマクラから、「御神酒徳利」へ。この噺、そろばんのはじく音だけで笑いと拍手が来るとシメたもんですな。勢いで突っ走った鶴二さんの「御神酒徳利」でおました。
六、桂南光・・・・「ちりとてちん」
よろしいな南光さんの「ちりとてちん」。ご隠居の茶目っ気が前面にでて、座敷の楽しさがありありと伝わってくる。ええな、落語の楽しさ大満喫。こんな隠居になりたいですな。
やはり、大舞台での落語会、各人他流試合の意気込みで臨むだけに、落語の楽しさが炸裂してましたな。PARCOはあと4日の二公演連続で、今から楽しみでおますな。
第三回大阪落語祭
立春大吉寄席~上方落語だらけの九日間~
2023年2月1日(水)午後6:30開演
心斎橋PARCO・SPACE14
一、桂弥っこ・・・「いらち俥」
二、桂二葉・・・・「つる」
三、桂文三・・・・「転失気」
四、桂春若・・・・「三十石」
仲入り
五、笑福亭鶴二・・「御神酒徳利」
六、桂南光・・・・「ちりとてちん」