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安倍晋三という政治家はいかに過剰に忖度させる人物だったのか。
ヤジ排除を入り口に、民主主義とは何か、国家権力とは何かを問うドキュメンタリー本。警察は基本的に政治的に中立だと思っているが、日本の警察のトップである警察庁長官を決めるのは国家公安委員会で、決めるにあたっては総理大臣の承認が必要だと・・・。そして警察を管理する国家公安委員会の委員長は大臣です。まさに同じ穴の貉ですな。
森友学園をめぐる公文書の改ざん、国会での「虚偽答弁」、安保法制をはじめとする強行採決、県民投票の結果を無視して建設を進める沖縄辺野古の米軍基地、加計学園や桜を見る会の私物化疑惑・・・など、対話を拒否し、問答無用で力でねじ伏せようとする、まさに警察を味方に付けて「民主主義を壊した」張本人ではないでしょうか。
こんなことも、考えるきっかけをくれたこの本。実は今年の「BRUTUS」それでも本を読む理由に。紹介されていたんですよ。普段読まない本を手にするには、こんな本紹介の雑誌も良いもんでおますな。
②、BRUTUS(2023.01.01&15合併号)