☆☆☆☆
退社して時間ができたら、まだ元気なうちに、ずっとやりたくてもできなかったことに挑戦したいと、筆者は論説委員、編集委員を務めていた朝日新聞社を50歳で退社。そこで、ピアノに挑戦。
我が家にピアノも無いのに、カフェのピアノを毎朝借りてそこで練習、月一のプロのレッスンを受けながら、三年でショパンのマルズカ、グリークのノクターンを弾けるまでに。旅行に行っても、ピアノスタジオを探してきっちり練習を、プロを目指しているわけではないと言いながら、その根性はプロ顔負けの意思の強さ。
そこで、得た教訓的なものは、70歳過ぎて落語を始めた私にも役に立つことばかり・・・列挙しときます。
・落語をずっと習いたかった。
・今しかチャンスはない。
・「見栄」という強敵。
・焦り、ビクビクしてるからダメなのだ。
・頭が軽くなったら、口が軽くなった。
・大人は、ハードルが高いほど意地になる。
・人の内側の深いところからにじみでる「何か」。
・人生で一度も使ったことのない脳細胞。
・地道な練習も案外悪くなかった。
・しゃべりたい噺を選んでいい⁈。
・わずかな前進も、積もれば大きな一歩となる。
・気持ちは先走り、袋小路に迷い込む。
・これがスランプなのか?
・遅まきながら基本のキ。
・緊張そのものがダメだった?
・力を抜けと言われても。
・こうありたいというエゴを捨てる。
・「目指すべきモノがある」という幸せ。
・発表会、失敗も「自分のため」と思えば。
・本番は練習の3割しか発揮できない。
・所詮プロではないんだから。
不器用でもかっこ悪くても朗らかに落語をやる。
70の手習い、今を楽しむ、でおますな。