ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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呂好辞苑①〜2019.12.21

2019-12-21 21:21:21 | 笑福亭呂好
呂好辞苑①〜2019.12.21

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」

呂好辞苑とうたっているが、まさに独演会の様相。
客席は信者とも言えるファンの期待で二階席まで熱気ムンムン。

入門して、12年・・・ええ、噺家さんになりましたな。

季節柄、冬の噺「ふぐ鍋」を・・・。
大橋さんがでてくるなら、染丸系の流れか。

いたって、オーソドックスに演出、嫌味も何もなく、
それでいて、ほっこりと鍋の湯気が感じられる。

呂好さんの良さ、噺が真正面から入ってくる、
この生真面目さが、大好きでおます。

二、笑福亭智丸・・・・・・・・・・・・・「西行鼓ヶ滝」

よろしおましたで・・詩人疋田龍之介さんらしい、和歌にまつわる一席、
今迄聞いた、智丸さんの噺のなかで、飛びぬけて最高によろしおます。

伝え聞く鼓ヶ滝に来てみれば沢辺に咲きし白百合の

音に聞く鼓ヶ滝にうちみれば沢辺に咲きしたんぽぽの

さて、皆さんはどちらがよろしいですか・・・
夏井いつきさんになったつもりで

最後の、白百合とたんぽぽは鶴光さんのとは逆に入れ替えたようで、
智丸さん、一般の人に解り易いようにと詩人らしい気遣いですか。

智丸さん、詩人の視点で「道灌」や「ちはやふる」など和歌につながる落語、
新解釈でご披露していただきたいですな・・・・。

三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「箒屋娘」

この噺、まことに呂好さんのニンに合っているというか、
若旦那の人の良さ、箒屋の娘、チョカの丁稚の定吉といい、
登場人物のキャラが活き活きと輝いている。

この噺を覚えようとする、その呂好さんの落語感、センスに大いに感心。
善人ばかりがでてくる噺、いつか「井戸の茶碗」を聴ける日が待ち遠しいですな。

四、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「三人上戸」

ゲストででてきた、呂鶴さんも嬉しそう。
お酒のお噂をと、「三人上戸」を、大きな声で、老練さではなく、
元気の良さだけでも弟子には負けへんと・・・・元気いっぱいの高座。

呂竹、呂好、呂翔、三人のこれから成長、活躍、楽しみですな。

五、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」

これまた、豪華な色物ゲストさんで、英華さん。

どんと節から、都々逸、最後は踊り「かっぽれ」を・・・・・。
色っぽいし、お洒落やし、かっこいい。

一度、英華さんのトロンボーン聞いてみたいですな。


六、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「だんじり狸」

小佐田定雄さんの作、だんじり好きの師匠へのお礼方々の一席か。

これもまた、子供の絵本を見ているような、ふんわりとした噺。

幕が降りてからも、しばらくだんじり囃子がなっていて、
お客様もせき立たずに聞いて、鳴りやんだら一斉に拍手。

この状況が生まれるどうかが、この噺の成功、不成功のバロメーターですな。
ということで、今夜は、大成功でおました・・・・・。

これからも続く、「呂好辞苑」、第一回目に立ち合えたのは幸せでおます。
次回が待ち遠しいですな・・・・・。

呂好辞苑①
2019年12月21日(土)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「ふぐ鍋」
二、笑福亭智丸・・・・・・・・・・・・・「西行鼓ヶ滝」
三、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「箒屋娘」
四、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「三人上戸」
仲入り
五、内海英華・・・・・・・・・・・・・・・「女道楽」
六、笑福亭呂好・・・・・・・・・・・・・「だんじり狸」

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