一枚目の交尾シーンは、近くの公園で撮ったもの。あとの2枚は、仕事場の近くの草むらで撮ったものです。
草むらと言っても、コンクリートばかりの駐車場の一隅の、一握りの緑なんですが。そんな小さな緑の中でも、一歩踏み込めば、美しい世界があります。
チョウチョはもちろんのこと、カマキリや、小さな羽虫やアブ、カメムシの類、蟻、くも、ちいさなサナギ、いろいろな命がひしめいている。なんて豊かなんだ。
何にもないと思ってたのに、思いもしない深い世界がある。
2枚目のヤマトシジミを見つけたとき、あまりにじっとしていてくれるので、とろい私も何枚も写真を撮ることができ、うれしく思いました。でも、表のきれいな青色をどうしても見たくて、待っていたのに、なかなか翅を開いてくれません。しびれをきらして、ちょっと葉っぱをゆらしてみたりしました。そうしたら、逃げていってしまい、とうとう表の写真が撮れなかった。
でも、帰って写真を見ていて、びっくり。卵が写ってたんです。金色の小さな小さなつぶ。かわいい。たからものみたい。産卵中だったんですね。悪いことをしてしまった。