夏休みに入り、せみの声が騒がしくなる頃になりましたが、今日のトップは今年の春、3月ごろに写した写真です。寒さの中にも光が明るくなり始め、虫がおずおずと動き出した頃だと思う。
春はまだ始まったばかりで、サクラはまだでした。野の隅に、お日様を待ちかねているような、タビラコやタンポポが光っていた。そんな花に吸い込まれるように、小さな小さな黄色のアブが一匹。
体長一センチくらいの、それはかわいいアブなんですが、マクロで写真を撮ってみると、なんとまあきれいなこと。信じられないくらいかわいい。かわいくてかわいくて、しばらくこのアブばかり追いかけて、写真とってました。
今日の4枚の写真はその成果です。どうです。みんなかわいいでしょ。
小さい小さいハエだよって、おれはじぶんを思ってたんだけど。たんぽぽがいうには、おれは光の粒から生まれたみたいにきれいで、かわいいんだって。
花はしんせつだから、好きなんだけど、あんまりきれいだから、ちょっとこわいときもある。おれはちっこいから、すぐにきえていくからねって、いって、いくと、ばかねえって、ころころわらうんだよ。
みつやかふんや、いろんなものをくれる。おれはなにをすればいいの? ちっこいのは、かなしいな。なにかしたいな。おれはなにをするの? なんでここにいるの?
なにかしたい。なにかしたい。なにができるの? って、いうと、花がわらいながらいうの。
ばかねえ。飛べばいいのよ。