ひとつきくらい前ですか、幼稚園のお庭で、小さなカマキリの赤ちゃんを見つけました。種類はまだよくわからないのですが、たぶん、ハラビロカマキリかコカマキリの幼虫だと思います。かわいくて、何枚も写真撮っています。
ひとつの場所に深く入り込んで、見つめていると、虫もなんだか、わたしのことをわかってきてくれているような気がします。ほら、このかまきりくん、じっとわたしのこと見てるような感じでしょ。
トップの画像は、昨日撮ったばかりのもの。2枚目のは、ひとつき前のもの。だいぶ大きくなりました。
愛がわかるのは、人間だけだと思うのは、傲慢です。カマキリも、人間のために、いろんなことをしてくれてるんですよ。それはね、人間が心を開いていけばわかる。
ただの虫だなんて思っちゃいけない。すきだって言えば、思いもしない深い愛を返してくれる。それは、虫を愛している人なら、きっとだれにでもわかる。
野原の奥で、花壇の隅で、生きている。踏み潰せば簡単に死んでしまう。でも虫は、かなり強い。かなりすごい。嵐に耐える。雪に耐える。冷酷なコンクリート道路を横切って、ふるさとの花壇に、ちゃんと帰っていく。
生きているよ、みんな。
苦しいな。生きることは苦しい。でも、だからこそ、こんなにきれいなんだ。
なんてすごいんだ。この世界は。