世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

かまきりくん

2007-07-19 09:37:59 | 生命

 

ひとつきくらい前ですか、幼稚園のお庭で、小さなカマキリの赤ちゃんを見つけました。種類はまだよくわからないのですが、たぶん、ハラビロカマキリかコカマキリの幼虫だと思います。かわいくて、何枚も写真撮っています。

ひとつの場所に深く入り込んで、見つめていると、虫もなんだか、わたしのことをわかってきてくれているような気がします。ほら、このかまきりくん、じっとわたしのこと見てるような感じでしょ。

トップの画像は、昨日撮ったばかりのもの。2枚目のは、ひとつき前のもの。だいぶ大きくなりました。

愛がわかるのは、人間だけだと思うのは、傲慢です。カマキリも、人間のために、いろんなことをしてくれてるんですよ。それはね、人間が心を開いていけばわかる。

ただの虫だなんて思っちゃいけない。すきだって言えば、思いもしない深い愛を返してくれる。それは、虫を愛している人なら、きっとだれにでもわかる。

野原の奥で、花壇の隅で、生きている。踏み潰せば簡単に死んでしまう。でも虫は、かなり強い。かなりすごい。嵐に耐える。雪に耐える。冷酷なコンクリート道路を横切って、ふるさとの花壇に、ちゃんと帰っていく。

生きているよ、みんな。

苦しいな。生きることは苦しい。でも、だからこそ、こんなにきれいなんだ。

なんてすごいんだ。この世界は。

 


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