読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

昨年暮れの水彩画

2008年01月04日 | 水彩画

ポインセチア

 恭賀新年 本年もよろしくお願いします。
 
 今年は日本海側が雪で太平洋側はお天気という典型的な冬型の正月でした。
 2日、3日と早く起き出して箱根大学駅伝を見ました。わが母校は昨年と同様3
 位以内には入らなかったものの、シード権はとりました。家人はかけっこに
 夢中になる姿を冷たい目で見ていますが、10区の駅伝には人生とまで言わな
 くともドラマがあり、夢中にさせるものがあります。加えて7割くらいが、かつて
 東海道五十三次を歩いた経路ということで親しみがあります。今度の早稲田と
 駒大の首位争い、途中棄権が3人も出たレレース作戦、走者のコンディションの問題
 など考えさせられました。

 門松は正月には欠かせないお膳立ての一つ。随分前から市から印刷した門
 松が配られるようになりました。生の門松を飾るのは商売をやっているところ
 だけ。それも最近は自然環境保全に反すると言って白い目で見られるように
 なったのではないでしょうか。
 一方祝日とはいえ格別な元日に、国旗を掲揚する家などトンとお目にかから
 なくなった。以前我が家のお向かいさんはいつも日の丸を掲揚していました。
 我が家の分も掲げてもらっているような気がしていたが、引っ越してしまった。
 今となると懐かしい。正月の慣わしもだんだん失われていってしまう。
 今年も妻はお節づくりに追われた。正式に作れば一の重から余の重まで合わ
 せると30~40品目に上るというが、とてもそこまでは出来ない。せいぜい27品
 位である。我輩も2・3作ったが主役はやはり主婦。我輩は主として2・3日前か
 らの食材の準備だけ。
 3日がかりで作ったお節も、三人娘が夫や子供らを連れて入れ替わり立ち代
 りという感じで訪れ、自分ではなかなか作れない伝統の「お節」を喜んで食べ
 てくれる。ちゃんと作り方を継承して来ればいいのに、主として食べるばかり。
 作り方には殆ど関心を示さない。
 以前は仕事始め、御用始ではきれいな着物姿でお出ましになる人は随分居た
 もんだが、近頃は電車に乗っても晴れ着姿のお嬢さんなどお目にかかれない。
 お参りする神社でも然り。和服のご婦人も見ない。「下駄は桐でなきゃ」などと
 頑固にこだわり、せめて三が日位は和服で通そうという我輩なんぞは、もはや
 弥生式時代の遺物である。

 さて、本題。
 来年のことを言うと鬼が笑うらしいが、昨年の水彩画を紹介したら鬼はどうす
 るか。泣くか笑うか。
 昨年最後の水彩画教室では、クリスマスが近いということもあって、画材はポイン
 セチアとシクラメン。好きな方を選んで描く。綿密な観察と大胆な省略は本則である
 が、今回は大胆な省略はしないで、大胆に対象に迫り、緻密な観察をして画
 面いっぱいを使って丁寧に表現して下さいという注文だった。
 ポインセチア独特の花(花は杯状花序、その下に付く包葉が赤くなる)や葉の葉
 脈の鋭い線を丁寧に描写するつもりがややいい加減になって反省している。
 いつもながら背景には頭を抱える。赤い花には補色である緑を使いたいが、
 葉の緑と競合する。先生からは「スポンジを使うなどして変化をつけてはどうか」
 という指導をいただいたが、ごちゃごちゃしそうなので止めた。
 これまでにもポインセチアは描いたことがあるが、描いたときの気分のせいか描
 くたびに違うというところが面白い。

 
  2007.12.9作品

  
  2003.12.13作品

コメント
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