◇可憐な花々
今回(1月13日)の水彩画教室は、花瓶に活けた花を描きました。
この時期に咲いている花といえばかなり限られますが、花屋さんの花ばかりは
全国、世界各地から届けられ、店先にはさまざまな花が並んでいます。今回は
カスミソウ、白菊、バラ、ガーベラ、女郎花に似た、名を知らない黄色い花、スイ
ートピー。カサブランカはつぼみだけで残念でした。
白い花を描くときは、水彩画では油絵と違って、普通白い絵の具は使わないで、
背景で浮かび上がらせるしかないので苦労します。花も白ではなく、葉っぱや萼
(がく)片の色、雌しべや雄しべの色などが反射し、緑や黄などが入っていて微妙
な色合いです。
結局カスミソウや黄色い細かい花は、色抜きも大変だし、塗り残すことも容易で
はないので、マスキングで処理しました。
花を描くときは、花それぞれが「私が一番!」と自己主張するのを、「わかった、
わかった、そうだよね。」と精一杯きれいに、生き生きと描いてやるのが一番だと
思います。
先生には、「背景をペインズグレイにしたのは、お気に入りらしいし、花には無
難ではあるが、安全を狙わずにいろんな色に挑戦してみたらよい。挑戦を恐れ
てはいけない。」と痛いところを衝かれましたが、つい好きな色を多用してしまい
ます。そんなときは平板にならないように所々に少し別の色を加えたり、濃淡や
にじみを持たせたりして変化を演出するようにしています。