◇ 積年の宿題を果たす「旧御涼亭」
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先週の5日(木)に新宿御苑で写生会をやって、2枚をスケッチした。新宿区のランドマーク的な
NTTビルを入れた絵はすぐ完成できたが、もう一枚の「旧御涼亭」の方は役員をしている町会の定期
総会があったりしてスケッチのままなかなか手につかなかった。
まだ現役のころ、職場が近いこともあって何度も新宿御苑を訪ねた。旧御涼亭は当時なんとなく中
国の建物風だなと思って眺めていたものの由来は知らなかった。
この建物は通称「台湾閣」と言って、昭和天皇の御成婚を記念して台湾の日本人が寄贈したものと
いう(昭和2年竣工)。
ようやく手が空いて色を付け始めたが、やはり建物の細部をないがしろにできない習癖があだとなり、
スケッチを手直ししたりして色を置いたのは2時間後。当時池には風がなく、花びらが池の水面の半ば
を覆っていた。何とか建物や樹木の映り込みを入れて水面らしくなった。また散ってしまった桜を巻き
戻し満開とした。
丁寧さに欠ける(特に樹木)が未熟者の作品としてはこれが精いっぱい。
(以上この項終わり)