『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』
2011年(日本)
監督:平山秀幸
出演:竹野内豊、 ショーン・マッゴーワン、 井上真央 、山田孝之、 中嶋朋子、阿部サダヲ、 唐沢寿明
太平洋戦争末期、玉砕の島サイパンで、たった47人で敵に立ち向かい、多くの民間人を守り抜いた実在の軍人、大場栄大尉の誇り高き戦いを映画化した戦争ドラマ。原作は、敵として戦った元アメリカ兵ドン・ジョーンズの『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』。
監督は「愛を乞うひと」「必死剣 鳥刺し」の平山秀幸。
また、アメリカ側パートは「サイドウェイズ」のチェリン・グラック監督が担当した。
1944年。日本軍にとっての重要拠点であるサイパン島は、圧倒的な物量に勝るアメリカ軍の前に、陥落寸前まで追い込まれていた。
そしてついに、サイパン守備隊幹部は日本軍玉砕命令を発令する。
そんな中、玉砕を覚悟しながらも生き延びた大場栄大尉(竹野内豊)は、無駄死にすることなくアメリカ軍への抵抗を続けることを決意する。
そんな彼のもとには、その人望を慕って、上官を失った兵士や民間人たちが集まってくる。
やがて彼らは、サイパン島最高峰タッポーチョ山に潜み、ゲリラ戦を展開していく。その統率された部隊に翻弄されるアメリカ軍は、大場大尉を“フォックス”と呼び、警戒を強めていくが…。
(allcinemaより)
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こんなに良い映画だとは知りませんでした。
日本の戦争を扱った映画は、今まで私はあまり見てないと思います。
しかも、主演が竹野内豊という事で、興味はなかったのです。
あ、竹野内豊が苦手というのではなく、興味がなかっただけです。
苦手というほど、彼の作品は知りませんし・・・。
ただ、唐沢寿明は非常に苦手としております。ファンの方ごめんなさい。。。
でも、辛口ブログでも結構評判が良かったような記憶があり、DVDレンタルしました。
鑑賞してみて、とても感激しました。
思わずウルウルしたこと数回・・・。
私の中ではイーストウッドの「硫黄島からの手紙」と同じか、もしかしたら超えたかも!と思ったほどです。
硫黄島では兵士は玉砕し、サイパンでは白旗を掲げて生き残ります。
現在では、後者の方が勇気ある行動とされていますので、どうしてもこちらの作品の方が心打たれます。
命を救う事の方が大切だと決心した大場大尉の決断は、本当に素晴らしいと思います。
あの時代の軍人が、正確な情報も得られず、状況から判断して決断するという事は、本当に人として尊敬します。
竹野内豊、もう少し狡さがあっても良い気がしましたが、好演してたと思います。
苦手の唐沢ですが、いつもの彼とは雰囲気が違っててとても良かった!デス。
日米双方の立場も公平に描かれていたように思えます。
誰にでもオススメできる映画ではないかな、と思います。