くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

イプシロン

2013年08月23日 22時20分54秒 | わぁ~い ♪

ドイツ語を専攻したことのある人であれば聞いたことがあると思いますが、Yのことを言います。
アルファベットのラスト、Y Zを 英語だと ワイ ジィー と発音するのが アー ベー ツェーと始まる
ドイツ語では イプシロン ツェット と発音します。

で、今日はそのドイツ語でなく 英語の Epsilon のお話です。(なんのこっちゃ?)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)とIHIエアロスペースが開発中の、小型人工衛星打ち上げ用固体
ロケットです。
名前は公式には「Evolution & Excellence(技術の革新・発展)」「Exploration(宇宙の開拓)」「Education(技術者の育成)」に由来するものでEpsilon Launch Vehicleというのが正式な
呼称です。


本来の予定では昨日(22日)打ち上げ予定でしたが、打上準備作業中のロケットと地上装置との
通信機能点検において、地上装置に不適合が確認され処置(※)に時間を要したため、打上げを
8月27日に延期され、13時45分~14時30分(日本標準時) に内之浦宇宙空間観測所 より
打ち上げられるように変更になりました。


これまでのロケットの打ち上げには、地上での点検や組み立てに膨大な人手と
時間が必要でした。
M-Vロケットの場合、第1段ロケットを発射台に立ててから打ち上げまでに、
実に2ヵ月近くもかかっていたのです。 
また打ち上げには約80億円の高額な費用と約3年の製造期間が必要でした。

宇宙科学研究所(ISAS、現JAXA宇宙科学研究所)の年間予算は約200億円
と日本の宇宙開発予算の中では比較的低額であり、高額なM-Vロケットにより
打ち上げ回数が限られていました。


イプシロンロケットでは打ち上げシステムの革新により、打ち上げに向けた準備
を世界のロケットの中でも最短、わずか一週間で行えるようにコンパクト化しま
した。
費用も一機当たりの打ち上げ費用はE-Xの定常運用段階で約38億円と半分
以下で、平成29年度以降に打ち上げるE-Iで「開発研究」フェーズで検討され
ていた開発計画を実現することにより30億円以下での打ち上げを目指すのだ
そうです。
ロケットの打ち上げが日常的なものになり、宇宙をもっと身近に感じることがで
きる、夢のような時代がもうそこまで来ています。

基本的には人工衛星を打ち上げたり、国際宇宙ステーションへの物資の輸送
用としてのロケットで、人間までは乗せるようにはなっていません。
まあ僕等の生きている間に宇宙旅行は不可能だとは思いますが、こういう技術の進歩は期待を
膨らませてくれますね。

この世で自分の生を全うしたら、魂は宇宙に昇れて大気圏外まで行って生きていた地球が見れたら
どれだけ幸せだろうな~なんて想像しています。