夕方から急激に気温が下がり、室内でも18℃を下回りました。
お寒うございます。 やっと蒸し暑さに慣れる? が 震えています。
かつて奈良県山辺郡都祁村で月ヶ瀬村と一緒に2005年4月1日、奈良市に編入され消滅した
ところ、大和高原の名阪国道小倉ICのやや南に小倉観音寺があります。
新義真言宗豊山派長谷寺末 密林山西道院観音寺
ここで16日(火)に『田の虫おくり』という行事があると教えて頂いて、急遽駆け付けました。
普段は無住のお寺で地域の世話役に護られていて、この行事の時には隣の「針」から
お坊さんが出張してきてくださると教えてもらいました。
本堂の両側に見える桜の木は春には見事な花で、よそからも見に来るほどとか。
また手前の斜面には彼岸花が一面に咲いて真っ赤になるとも聞きました。
本尊は、十一面観世音菩薩。 7時にまずは虫供養の読経から始まります。
7時半になったら松明(たいまつ)を灯し、集落の境界線まで練り歩くというもの。
参道には手作りの灯篭と陶芸のランプシェードが並び誘導灯となります。
特に子供さんが描いただろうと思うのを少しだけ撮ってみました。
いよいよ日も暮れて人が集まって来ます。
運営をされている方の話では「手作りの灯篭」の用紙を作ってもらったりセットしたり並べたり、
それはとても大変なことだけど『孫の作ったものを見に』と普段は家に籠りっぱなしの老人も
この時ばかりは出て来てくれるのが大切で、続けているんです。 と。
お寺の虫供養で使われていた大きな蝋燭が世話役によって持ち出され、外に設置した薪に
火が移されます。
炎が大きくなったところで順番に松明に火を移して行進が始まります。
小高いところに在る境内から道へ降りて右へ2Kmほどのお地蔵さんまで行くコースと
少し上に昇る田畑の方へ行くコースの二手に分かれて松明が運ばれました。
僅かばかりですが点火・出発してから200もほどの県道までの様子を動画で アップ
しました。
4~5人ごとの集団が後から後から続いていて、後ろの方のお寺の坂から途切れずに
続いているのが分かるかと思います。
町中でしか住んだことのない自分にとっては、山里のこういった伝統行事がとても
羨ましく思うひと時でした。