今日は七十二候の六十候 橘始めて黄ばむ。
橘(タチバナ)は ミカン科ミカン属の常緑小高木で 別名はヤマトタチバナ、ニッポンタチバナ
といいます。
常緑樹の「橘」はいつ見ても変わらないことから永遠を表すのものであり、『橘の葉が黄葉し
始める』ということなのですが、1937年に制定された文化勲章は橘をデザインしている
そうです。
当初の意匠案は桜をデザインしたものでありましたが 昭和天皇が 「桜」が花も葉も散ること
から潔く散る「武人の象徴」となってきたのに、「永遠であるべき文化の勲章」としては橘の方が望ましいのではないか という趣旨の意見を出したため これが変更となったといわれています。
いろいろとこだわりがあるものですね。 (^_^;)
葛城山の麓に総面積約5万8千平方メートルの葛城市の総合史跡公園があり屋敷山公園
(やしきやまこうえん)と言います。
敷地内には屋敷山古墳、公民館、体育館、図書館、グラウンド等があり、文化・スポーツの
活動拠点になっています。
毎年5月には公園まつり、7月には納涼花火大会が行われとても沢山の人が訪れますが
普段は市民の散歩など憩いの場になっています。
それでもこれだけ寒くなってくると人影もまばら。
お天気が悪くなるはずだったのに一向に雲行きも怪しくならないので寄ってみました。
実は近くにあるのに初めてでした。
これは年がら年中赤い紅葉なんでしょうかね?
後ろにあるのは生駒信貴葛城金剛山系の右が岩橋山で左が葛城山。
綺麗で静かな公園です。
今年の近畿地方の紅葉は大方のところで九月の異常な冷え込みにより急激に進み
逆に11月の温暖化のために進んだ紅葉が鮮やかになりきれないまま落葉してしまい
美しさがないまま冬を迎えたようです。
山茶花も花が終わりかけていました。
クロガネモチです。 この木は鳥もちを採ることが出来ます。 そしてモチノキ属の木は
普通雌雄異株ですから実がなる木とならない木があるのだそうです。
古墳の山頂からは正面に奈良市内(若草山など)、右に天理市左に大和郡山市と手前に
田原本町や我が大和高田市が一望でき、西暦470年頃(古墳時代の中期後半)につくられ
たとみられている埋葬者の権力が垣間見られたような気がします。
足元には紅葉か散って日向はカラフルで日陰は露に濡れてモノクロのように見え
これもまた趣のある景色でした。
池には鯉が多数居て餌の自動販売機もありましたが、平日は餌をくれる人も少ないので
しょうね。 ワッ! と寄ってきました。
ちょっと怖いくらいでした。