気温はそんなに高くないのに「なんか蒸し暑い?」という感じの一日でした。
昨日も世間様ではお正月に向けての準備がという話題に触れました。
本日とうとう我が身にも降りかかってまいりました。 なんてオーバーな
お馴染みのお得意様のお宅にちょっとしたお仕事で伺いました。
「帰りに是非お土産に持って帰ってもらいたいものがあります。」とおっしゃるので、なんだろう
かと楽しみにして仕事をしました。
お父様が「こだわり」の方でいろんなものを作られるそうで、
玄関の下駄箱の上にも藁で作った立派な宝船が
まあ、コンバインが主流で藁なんて刈取りと同時に数cmに裁断されて田圃に拡散される
時代に、綺麗な藁は珍しくなっていますよね。
さてさてここからがその仕事終わりの話になります。
まず新聞紙に包まれた藁の束を見せられました。
「また珍しい綺麗な藁ですねぇ」というと、次にそれが入っていた段ボール箱を ・・・
「おーーー!縄に編んでありますやん!」 と感嘆すると別のところを指さされました。
「えっ? 注連縄?」
『せやねん。 お家ではこんなん飾りはる?』 と聞かれましたので
「いえいえ、浄土真宗ではそんな風習は、やらないそうなんです。
いちおう神さんも信心せえへん訳でもないんですが、知らんと世間をまねて飾ろうとしたら
【神道のお宅は飾るけど、ウチの家系では特に飾る風習はないんやで】ということですねん。」
と答えました。
『まあクリスマスのリースみたいな感覚で飾っても悪くはないやろ?』と。
結局、『あんたやったら器用になんでも作らはるから、いっぺんやってみて』 と
段ボールの箱から2本の縄を手提げの紙袋に入れて、他にも
『もらいもんやけど』とお歳暮の熨斗の付いた札幌・生ラーメン3種2食セットも一緒に。
紅白の紙垂(しで)の折り方の見本もつけてくださいましたが、末広がりで縁起がいいと
される「扇」、腰が曲がるまでと長寿を表した「海老」、水の流れや神様の形を表す「御幣」
、心が清く潔白であることを意味する「裏白」、人と人心と心を結ぶ意味の「水引き」、
家系が代々繁栄するとされる「橙」など、色々な縁起物はもちろん自前で用意せよとの
あたたかいご配慮のようです。
まあ家まで見に来られることはないとは思いますが、こりゃ作らんとあきませんなぁ。
基本、マンションは壁面の中心線より外は分譲でも共有部分なので、注連縄もリースも
飾ったりするのは違反なんですけどね。