一番近場にあった大規模小売店舗が昨日で幕を閉じた。
奈良県って寂れた田舎やと思うてる人が多いと思います。
現にこの僕も大阪住まいの38年間、いや仕事で奈良に来た25年前まではそう思うてましたし、京都よりも神戸よりも遠い場所やと思うてました。
通勤が大変で越して来た17年前も、子供がまだ小学生低学年やったもんで「便利さは失わない程度の自然環境の多いところ」と考えて、駅から15分程度の市街地の外れを選びました。
それでも大和高田っちゅうとこは【商 都】と言われた町で市制も62年の歴史があり、かつてはユニチカ(旧;日紡)のどデカイ工場があったりして、メリヤスの下請け工場やらでは賑わっていたところです。
伊勢(おかげ)参りの大阪方面からの宿場町でもあったり、古くは源義経に纏わる『静御前』の母が住んでいたところで、晩年の静御前が身を寄せたとも言われているところ。
5年前に5階建ての4フロアを独占していたダイエーが、破綻に伴い撤退。
(食料品売り場だけはライフが受け継いだが)
ついに今、34年の長きにわたって営業していた4階建てのサティが幕を降ろした。
近の8商店街も驚きを隠せないほど共存していたのに。
6年前に少し離れた隣接の市に130もの店舗が集う《イオンモール橿原アルル》ができて、2年前には240店舗と増床も果たした。
驚くには車で35分、17Kmしか離れていないところにも《イオンモール大和郡山》が今春オープンしたことだ。
近隣の小売店巻き込んでを飲み込んで、商店街なども衰退させてドンドン巨大化していく。
土日には入退場する車で混雑し、立体駐車場から出るのに1時間あまりもかかったり、入場2時間待ちのプラカードを持つ警備員が出たり。
車で移動できる人には良いかも知れないが、徒歩や自転車で安心して買い物ができていた
人たちにとっては大きな負担になっている。