こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

TPPに関する学習会

2013-09-13 21:01:20 | 食・農業
 
JA長野中央会などが主催する「TPPに関する学習会」が安曇野市サンモリッツで開催されました。私はTPPに反対する連絡会に参加する「食とみどり、水を守る長野県民会議」の副議長として参加しました。
最初の講演はJA全中WTO・FTA対策課長の栗田雅司氏から日本が初めて参加することになった8月に開催された第19回TPP交渉会合と閣僚会合の様子が報告された。日本からは甘利大臣が出席した閣僚会議では「10月に開催するAPECでの大筋合意、年内妥結に向けて最大限努力する」ことが確認されていることが報告された。また二国間協議の場で甘利大臣は「反対派は徐々に静まりつつある」とマレーシアの大臣に語ったそうだ。
続いて立教大学の郭洋春教授から「TPPは自動車産業対農業の戦いではない。自動車産業は向こう10年間アメリカの関税が維持されることで1.3兆円の損失となる。TPPの本当の狙いは日本の法律・制度・習慣をアメリカの企業に都合のよいように変えることである」とし、「アメリカは米韓FTAと同水準をTPPに求めているので、米韓FTAはどういう中身なのか知っておく必要がある」と説明。
米韓FTA発効後、1年足らずで①自由診療の拡大、②マイクロソフト社が国防部に賠償請求、③米でBSEが発生したが、逆に検査の抽出率を30%から5%へさげる、④ローンスター社がISD発動、⑤牛肉は10年間で40%の関税を引き下げることになっていて1年4%の引き下げだが、子牛の価格は24.6%下落した。
米韓FTAによって、韓国は23の法律、16の施行令、18の施行規則、9の告示・例規を改正した。
韓国経済に利益がないことが分かっているにもかかわらず締結した理由は「米国との政治・安全保障関係に悪影響を及ぼす」と懸念したため。
米韓FTAで問題とされた条項。
①サービス市場のネガティブリスト
②ラチェット条項…「はいた唾は戻らない」、ラチェットとは一方にしか締められないタイプの、ナットを回す工具のこと。この道具のように、この条項を結んだ2国間において、いったん規制を緩めれば二度と規制を厳しくできないというものである。
③未来最恵国待遇条項…韓国が他の国と米韓FTA以上の関税の自由化を決めた場合、それは米国にも適用される。
④ISD条項…「過度な治外法権」
⑤間接接収による損害補償…「取らぬ狸の皮算用が通用する」韓国の制度によりアメリカの企業の利益が損なわれた場合補償しなければならない。
⑥非違反提訴制度…「いいがかりが通用する」、期待した合理的な利益が得られなければ損害賠償請求ができる。
⑦サービス非設立権…「食い逃げが許される」、サービス業では韓国の法律に基づいた事業登録をしなくてもいい。だから脱税に問われないし、労働争議の責任も取らなくていい。
⑧公企業の完全民営化
⑨知識財産権直接規制条項
⑩金周および資本市場の完全開放
米韓FTAは、アメリカの投資家はアメリカの法によって韓国で投資ができるが、韓国の投資家はアメリカにおいてアメリカの法によって投資ができる、というそもそも不平等条約である。
日本は米豪を除く一部の国に対して最大85%関税撤廃を提案したが、各国からはより高い関税の撤廃の提案を要請されている。フロマンアメリカ通称代表は「85%は最初のステップとしてはいいが、我々はもっと野心的な合意を目指している。米韓FTAは自由化率が96%以上だが、TPPは最低でもその水準、場合によってはそれ以上の水準を」と発言している。これでは聖域が守れるはずがない。

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王様中華そば

2013-09-13 20:29:55 | 季節風物

松本市の寸八で初めて「王様中華そば」をいただく。すぐに長野市鶴賀の光蘭のラーメンが思い出された。それもそのはず、店を閉めたがその光蘭のラーメンを復活させたものであることを後にタウン情報で知った。光蘭といえばネギの空中切り。ラーメンをどんぶりに移した後、シャッシャッと長ネギを空中で切ってラーメンに降り注がせることでも有名な店だった。飲んだ後の〆のラーメンとして愛された店で良く通いました。
信州麺友会は信州ご当地ラーメンとして、その「王様中華そば」を定着させようと加盟50店舗で提供している。そぎ切りした長ネギ・黒コショウ・のり・チャーシュウ・メンマを乗せる。がらスープを基本としたあっさりしょうゆ味が基本。
さーて、次はどこの「王様中華そば」をいただくかな。

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