こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

改革・新風安曇野視察その3「認知症ネットワーク」

2014-01-30 20:14:45 | 健康福祉
安曇野市では認知症を早期に発見し、治療・療養につなげるため、介護・行政・医療の連携体制として昨年9月に「安曇野市認知症ネットワーク」を立ち上げた。主には「あなたの認知症危険度チェック」「気になる方の認知症チェック」「ファイブ・コグ検査」を行い、医療や介護へと結びつけている。医療側の特徴は「かかりつけ医」の皆さんが認知症の勉強をして、必要に応じて専門医に相談する仕組みを作っているため、患者さんに抵抗感が少ないこと。また検査を通じて要介護へと結びついてもいる。

視察では、試しに「ファイブ・コグ検査」の一部を実際に体験した。ファイブ・コグとは①記憶(出来事を記憶して思い出す機能)、②注意(複数の作業を並行して行う時に注意を振り分ける機能)、③言語(読む、話す、聞く、書くなどの機能)④視空間(図形などの視覚的刺激を処理する機能)、⑤思考(手順を考える機能)、以上の5つの認知機能をスクリーンに映し出された課題を指定の用紙に記入していく検査で45分ほどかかります。

言語流暢性の課題では「動物の名前を決められた時間内にできるだけ沢山書く」、また類似問題では二つの言葉に共通する一つの言葉を書く(例 赤と青=色)ことに挑戦しました。いざとなると緊張して思うように頭が回らずけっこうあせるものです。

この取り組みが、今後展開される地域包括ケアシステムに生かされていくものと思われました。

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改革・新風安曇野市視察「あずみん」

2014-01-30 19:45:55 | 公共交通
 
長野県議会改革・新風の安曇野市視察二日目は、安曇野市が企画し安曇野市社協が運営するデマンドタクシー「あずみん」。
平成17年に近隣5町村が合併して誕生した安曇野市の地域公共交通をどうするか住民アンケートを行い、ワークショップを重ねる中で、合併前の堀金村で実施していたデマンドタクシーがこの地域には最も適合しているとして平成19年に試行運行、平成20年に実証運行平成23年から本格運行し、これまでの利用者数は50万人を超え、国土交通大臣から地域公共交通活性化・再生優良団体表彰を受けています。

あずみんの運行は、徹底して住民目線で行われていること、「行きたい所へ行けているのか」、車両はプロのタクシーにお願いしているが配車は社協が運営するオペレーターが10人で行っている、クレーム対応をしっかりやるなどの特徴をもっています。

利用者はあらかじめ登録して、利用する時間帯の30分以上前に受付センターへ電話する⇒お名前・電話番号・利用日・時間帯・送迎場所を話すと、受け付けセンターから「〇〇さんですね。今日の10時便の予約を受け付けました。ご自宅でお待ちください」と応答がある⇒目的地に向かって一番遠い人から迎えに行き、乗車時に大人300円・障害者小学生100円を運転手に払う⇒目的地に向かう途中他の利用者や、目的地も順番に回りながら移動して目的地に到着する。

旧町村の同一エリアや豊科共通エリア内であれば1乗車300円。他エリアへは一端共通エリアへ出て、そこから目的のエリアへ乗り換えるため600円かかる。

14台をこれまでの実績に応じて配車を行っているが、予約がいっぱいで乗れないこともある。

運行時間は8時便~16時便まで延べ1日126台を動かす。デマンドが動いていない朝の6:30~8:00と夕方17:00~19:30はデマンド車両を利用して、主要JR駅間の定時定路線を走らせている。

財政収支はタクシーの委託費+受付センター費用=9600万円の支出に対して、運賃収入+国庫補助金3900万円の収入で市が5700万円を負担にしている。

これまでの利用状況は、60代以上の利用者が年代別では8割近い。障害者の利用も3分の1であり、いわゆる交通弱者である高齢者と障害者の文字通り足となっていることから、社協が運行主体となっている意味がある。

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