20180608 中川ひろじの「街角トーク」@並柳〜日朝の近代史と、日本の歴史認識について
毎年行っている原水禁尾非核平和行進。あいにくの雨の中でしたが元気よく行いました。国連の核兵器廃絶決議、朝鮮半島の緊張緩和など国際情勢の動きについては横内ゆうじ原水禁議長が挨拶をしたので、私からは日本の原発政策を転換させるために、いまたたかわれている新潟県知事選挙で池田ちかこ候補者への支援をお願いしました。新潟に親戚・友人のいる方は是非とも「新潟県知事選挙は池田ちかこ」とよろしくお願いします。
毎月第1水曜日は、松本市職労の朝ビラ。5月31日の沖縄平和運動センターの山城博治議長のお話を紹介する記事を私が書きました。
太平洋戦争末期、沖縄県では地上戦が戦われ、「鉄の暴風」と言われるほどの艦砲射撃が行われた。1945年6月23日組織的戦闘が終結した日をもって「沖縄慰霊の日」とし、毎年慰霊祭が行われているが、実際はその後も「生きて虜囚の辱めを受けるな」と住民は逃げ、ガマ(洞穴)に身を潜める等していた。米軍の投降の呼びかけに答えず集団自決した人々も多い。国民を守るはずの日本軍は、ガマから住民を追い出し、あるいは泣き叫ぶ赤ん坊を殺し、方言で話す住民をスパイとして殺すなど悲惨を極めた。
戦後、沖縄県はアメリカの占領下に置かれ、1972年復帰後も在日米軍の74%が集中している。その沖縄県名護市辺野古に新たな基地建設が進んでいる。反対運動の先頭にたって闘っている沖縄平和運動センター山城博治議長が5月31日松本駅前をはじめ、県内で沖縄の現状を訴えました。以下は宮田村民会館で開催された沖縄連帯集会での講演要旨です。(文責:中川博司)
「鉢伏山に昇る日を 光さし来る女鳥羽川」これは、私の母校である女鳥羽中学校の校歌の歌いだしである。いつか鉢伏山にも登りたいと思っていましたが、6月5日登ることができました。崖の湯から登り、鉢伏山荘駐車場に車を置いて、扉温泉登山口方面へ向かう。15分ほど下ると尾根に出ます。白いテープが張ってあるので、それを目安に笹の中をさらに15分ほど下ると現場です。
私たちが行く前にすでに花が手向けられていました。ピンクのカーネションです。ピンクのカーネーションの花言葉を、帰ってから調べてみると「I’ll never forget you(あなたを決して忘れません)」「a woman’s love(女性の愛)」「a mother’s love(母の愛)」とのこと。きっと日曜日に家族の方が訪れたものと思います。私たちも花を手向け、線香をあげました。
現場は、急峻な山の側面でした。ここにもだいぶ日は経った花が手向けられていました。
毎月5日に登ってきているという信濃毎日新聞の記者にも行き会いました。私が「この1年3か月で何かわかったことはありますか」と聞くと、「降口は、最初は笹がうっそうとしていて、よく滑りましたが、今は道となっています」と話してくれました。
鉢伏山の初夏を彩るレンゲツツジが咲き始めていました。
6月6日信濃毎日新聞
若者たちに未来を残すために
沖縄平和運動センター議長 山城博治
■若い人こそ平和を考えてほしい
今日は、会場に若い人が沢山いる。辺野古でも高江でもほとんどの人たちは60才以上だ。これまで若い人たちに伝わるような言い方をしてきたのか自問自答している。
戦争になったら若い人が戦争に行く。特攻隊は18才、19才、20才の青年のその半数が沖縄の空に散った。なぜ若い人が特攻にいったのか。それはベテランのパイロットを養成するにはいったい何年かかるのか。だから若い人に特攻へ行かせたというのです。当時の日本の軍隊には兵士の命を守ろうという思想はない。兵士は消耗品です。「君の命は一銭五厘だ」と言って、ハガキ代です。赤紙(召集令状)のことです。兵隊を大事にしない軍隊が勝てるはずがない。兵隊を大事にしない軍隊が住民を大事にするはずがない。沖縄で真っ先に殺されたのは沖縄の住民だ。次に若い傷ついた兵士たちが殺されていった。こうした経験を聞いて、平和が大事だと戦争になったら地獄だと感じてきた。
憲法が変えられて危ない時代だと言われている。一緒に考えていきましょう。
■沖縄は戦争の当事者である
基地が拡大すれば、それだけ戦争の脅威が拡大する。そのことが肌身で分かるので、基地強化に反対。73年前に沖縄で戦争があったが、それだけではない。朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争・・・全部、沖縄から米軍が出かけていく。沖縄は戦争の被害者であるけれど、戦争の加害者、戦争の当事者でもある。沖縄が世界中で人を殺している現地となっていることに大きな怒りを感じる。戦争を呼び寄せたくもない、戦争を持っていきたくもない。それが沖縄。「憲法番外地」「安保最前線」「戦争の導火線」が沖縄だ。1000万人の観光客がひしめいて、一見平和のように、一見繁栄しているように見える。内実は、そんな状況でつらい。戦争の要ではなく、平和の要でありたい。そのためには戦争の脅威があってはならない。
私たちは、反対運動をしていますが、にこやかに笑顔で歌をうたっています。戦いの現場が厳しければ厳しいほど、心持ちは緩やかでありたい。緩やかな心持でしなやかに運動をしたい。そしてしたたかに粘り強い運動をしたい。
■正念場を迎える新基地建設
機動隊が来たら怖い。機動隊に「ていねいに扱え」と言うが、ひどい扱いだ。4年前から座り込みを続けているが、こんなに長くなるとは思っていなかった。いよいよ6月いっぱいで海の囲い込みが終わり土砂が入ろうとしている。そのことに大きな脅威を感じる。そのために全国を回っている。
いよいよ正念場を迎える。1000人、2000人集まれば止められるが、機動隊も全国から集まってくる。高江の森の工事を強行するために機動隊を1000人集めてきた。全国から500人、沖縄で500人。座り込みを暴力的に排除して基地工事が行われた。この国は怖い国だ。表向き、民主的で自由な感じがする。しかし、いざ政府に対して本気で反対したら、襲いかかってくる。
沖縄県民は全員が戦争反対だ。2度と沖縄戦が起こってほしくない。それがために必死で声を上げているが、それを抑えたいのが政府だ。沖縄のように島中真っ赤かになって、政府に対して戦争反対、基地反対という雰囲気を抑え込みたい。でも抑えられた瞬間、また戦争の恐怖を味わうことになるので、抑え込まれるわけにはいかない。
2014年名護市長選挙、沖縄県知事選挙で勝ちました。参議院選挙で勝ちました。衆議院選挙で全4区で勝ちました。さすがに、これで基地建設は止まると思った。しかし民意を顧みず、機動隊を投入して基地建設が暴力的に行われている。海上保安庁は20席の巡視船を海上に浮かべている。20mm機関砲を市民に向けて威嚇している。
そこまでして沖縄県民を抑え込んでいる。これって我々は国民なのかと思う。沖縄の人は日本人扱いされているのか。だから意を決して座り込んでいる。抗議集会を開き、東京へ要請行動に行くが、何も聞いてくれない。だから、抵抗を続けている。
■平和を構想できない安倍政権を倒そう
沖縄には島が沢山ある。宮古、石垣、西表、与那国。この島々に政府は自衛愛の基地をつくっている。ミサイル基地をつくっている。中国に対峙しようとしている。県民はゾッとしている。政府は離島防衛だという。なぜ中国が軍艦で沖縄に来るという発想になるのかわからない。今、沖縄には中国から大勢の観光客が来ている。その経済を引き続きつくっていくべきなのに、中国はやばいぞと、ミサイル基地をつくっている。安倍政権は平和を構想する力は全くない。本当に稚拙で、武器を持てば安心だという議論しかしない。政治の力で安倍内閣を変えなければならない。外国とは対話と外交によって協調と共同の理解で平和をつくっていくチャンネルに政治を変えるためにがんばりましょう。
政治を変えるためには何が必要か。野党が分立しているが、野党共闘で自民党に立ち向かわなければならない。沖縄は、衆議院でも参議院でも野党共闘で勝った。安倍政権と対峙するためには野党が団結するしかない。3分の2をとられれば、改憲発議がされ、国民投票が行われる。
■オスプレイの訓練に反対しよう
オスプレイ配備反対が野党共闘のきっかけだった。ハワイではカメハメハ大王の墓の上は飛ばさないとなっているのに、長野では市街地の上空を飛ばすのか。今、横田基地にオスプレイが10機配備されようとしている。3000万人首都圏の上空をオスプレイが飛び交う。それでも足りずに長野にも新潟にも来るという。沖縄の状況を言えば、飛んだら必ず次にヘリパッドをつくり、着陸する準備をする。東京から飛んできたオスプレイの離発着場を長野のどこかに作る。いままで「夜は飛ばない」「市街地を飛ばない」「ヘリモードでは飛ばない」と約束したが守られていない。夜中も飛ぶし、市街地も飛ぶし、ヘリモードで飛ぶ、やりたい放題だ。なぜやりたい放題か。政府がやりたい放題にさせているからだ。ここは県民が踏ん張ってオスプレイをここに来ることを止める必要がある。一緒にがんばりましょう!
■若者たちに未来を残す
安倍内閣が、県民、有権者を侮辱しながらアメリカの植民地然としているこの国を喜んで提供するような政治が続くならば、そのような政府は許さない。この国はこの国に住む国民有権者のものであってアメリカおものでない。沖縄はアメリカの植民地のような状況にある。そのことにずっとNOを言い続けてきた。今、政府の暴力によって押し潰されていますが私たちはめげません。声を上げ続けます。あの島々は私たちのものです。県民のものです。アメリカのためにあるんではない。安倍内閣の戦争のためにあるんではない。人々の命と暮らしがつくれるように島がある。当然ですが、長野が、北陸が、そこに住む人々のためにある。安倍内閣は間違っている。アメリカに提供して、自分の政権だけが生きながらえればいいと思っている。そのような政治にサヨナラしましょう。若者たちの未来が、彼らによって壊されることがないように、若者たちには豊かな、平和で明るい未来を保証されるべきです。沖縄では団塊の世代ががんばっているが、私たちは誇りと勇気をもって、若者たちに、「未来は君たちのためにある。力強く生きなさい」と言えるでしょうか。若者たちへの言葉を磨いてきたのかということはあるが、一方で私たちの世代があと一回、二回踏みとどまって、若者たちに未来を与えるために、あとひと踏ん張りしようではありませんか。
(文責:中川博司)
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