リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

これからコンサート

2006年09月03日 12時31分34秒 | 音楽系
今日はこれから四日市のサンマルコでライブです。いつもはひとりですることが多いですが、今日はソプラノのMさんと二本立て。二本立てというのは、共演はなく、二人で二つのコンサートをするということです。

朝、少し早めに起きて食事をして、曲をさらって、と思い、まず爪けずりから。指頭奏法の場合爪は使わないんですが、爪をきちんと切って磨いておかないと爪が弦にあたるようになるので、ギターのような爪弾き奏法と同じように爪の手入れは欠かせません。

爪磨きは結構単調な作業なので、インターネットのニュースを読みながらよくします。ふと、思い出したのが例のバッハの自筆譜発見の話。昨夜友人から聞いたはなしでは、そのブクステフーデの写筆譜は五線譜ではなく、タブラチュア(オルガン・タブラチュア)とのこと。インターネットで写筆譜の写真を探して確認してみました。サイトの説明では曲はブクステフーデの曲ともう1曲、ラインケンの作品もある由。このあたり、興味ある人には重要なことなので、新聞報道ももうちょっと正確にやってほしいところですねぇ。

バッハは子供の頃からオルガン・タブを使ってたんですね。ずっとあとの時代の曲ですけども、リュートのためのプレリュード・フーガ・アレグロ(BWV998)の最後の部分が、紙のスペースがなくなってきたので、急遽五線譜による筆記を止め、オルガン・タブラチュアに切り替えて書かれています。タブはリュート弾きの専売特許みたいに思われていますが、当時のオルガニストたちも結構使っていたようです。

さて、今日の本番は夜ですが、指ならしのあと曲を通してみることにします。お近くの方でお時間のある方はぜひお越しください。