リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

譜読み

2006年09月20日 08時24分24秒 | 日々のこと
今日は所用で東京に来ています。ホンとは格安バスで行く予定でしたが、予約が取れずやむなく高価な新幹線で。バスだと片道2900円ですからね。疲れるけど。

バスだといつもMP3プレイヤで音楽を聴くことが多いですね。何しろ片道6時間近くかかるのでヨハネ受難曲をとおして聴いてもまだ時間があまります。行きは本を読むこともありますが、帰りは夜行なので本はちょっと読むことは難しいです。こういうときはシュアーのカナル型のイヤホンとサムスンのメモリプレイヤで音楽を聴くに限ります。聴いているうちに寝てししまうこともよくありますが。(笑)

あと夜行バスにはアイマスクが必携品です、私の場合。というのはバス車内のカーテンのすき間から高速道路のランプの光がパカパカと入ってくるからです。前の方の席の人でカーテンをぴったり閉めてくれない人がいるんですよね。明るいままなのは全然平気なのですけど、このパカパカは何か拷問みたいな感じ。

その都度「あの、ちょっとカーテン閉めていただけませんでしょうか」って言いに行くんですけど、またしばらくすると、ぴらーっとカーテンがあいてきます。今度行くとそこの人はもう寝ています。で、起こさぬよう、自分でそっと閉めます。これでひと安心と思ったら、その前の人のカーテンが・・・やっぱり自衛する手段が必要なんですね。

今回はバスを使わないので、そういうものは持って行きませんでした。代わりに持って行ったのが、バッハのカンタータ97番のスコア。ドイツ語の歌詞を暗記しようかなって思いましてね。なかなか感心でしょ?(笑)

新幹線の中で少し楽譜をみましたが、東京についてまだ少し時間があったので喫茶店でもう少し読んでみようかと思ってナントカという店に入りました。入り口からみた感じでは静かな感じでしたので入ったら中で小音量だけど、アップテンポの曲。こういうのってだめなんですよ。頭の中で流れる音楽は現実の音楽にどうしても流されてしまうんですよね。人の話し声とかの音楽じゃない音は平気なんですけど。

しようがないのでそこでは軽い食事をしてそそくさと退散。別の店をさがすことに。今度こそはと思って入った店、またBGM付きでした。東京ではたしかルノアールという喫茶店チェーンがBGMナシだったような。でも近くにはあろませんでした。おまけに隣の席に坐っていた女子二人組がどうも音大生みたいで、途中でクラシック曲みたいなのを歌いだしました。もちろん小声で他の客には迷惑にはならないレベルなんですけどね。私にとってはダブルパンチです。お陰で譜読みというより単なる歌詞読みしかできませんでした。ちょっと譜読みというのも結構大変ですねぇ。