リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュート音楽のひととき第3回

2006年09月10日 22時22分22秒 | 音楽系
リュート音楽のひとときシリーズも今日で3回目を迎えました。1,2回とバロックリュートを弾いてきたので、今回はルネサンス・リュートに焦点をあてました。私にとっては久しぶりのルネサンス・リュートのソロ・コンサートです。モーリスの新作楽器にとっては、先週のレストラン・サンマルコに引き続き、2回目のコンサートです。

2時前に会場のミューズに着いたときは、めずらしく日が差していました。第1回は季節はずれの嵐、第2回は雪でしたから今回はオーケーのようでした。何しろ、3年前のリサイタルのときも雨で、共演のガンビストが弦のことをすごく気にしていました。ま、曰く付きの雨男ですから。(笑)

会場セッティング、リハーサルを終え、開場時間になったので、一階まで降りてくる途中、階段のところで何やらパラパラという雨音。小雨が降ってきたのかな、到着のときは晴れてたのにな、なんて思いながら一階に来て外をみるとびっくり!なんとみるみる雨脚が強くなり、台風みたいな強い風まで吹いているではありませんか。

やっぱり雨男健在でした。この時間帯に来られたお客さんは突然の雨でびしょぬれでした。この雨はコンサート終了までにはきれいに上がっていました。うーむ、コンサートを妨害しようとして降ったとしか思えませんね。ひょっとして私は雨を降らせる超能力があるのかも。どっか、干ばつで苦しむ地域でコンサートをしたら喜ばれるとか。それか、雨を降らせる神様をまつる神社でコンサートなんかも。うまく行ったら仕事が増えるかな。そんな訳ないか。

先週のレストランは開場の都合でPAを使いましたが、今回はPAなしです。でも本当によく音が通りました。音量も充分で、今まで使った楽器ではトップクラスです。まだ引き込みが充分ではないので、これからが楽しみです。ピッチが440であることもあるんですが、同じモーリス作のバロックリュートよりもよく鳴る感じが弾いていてしました。弦長57cmの小振りのボディからは信じられないくらいです。ま、このあたりは弾いていた本人の感想なので、聴衆の方のそれとは異なるかもしれませんが。

この「ひととき」シリーズ、次回は2007年の5月頃を予定しています。2月にリサイタルを開きますので、ちょっと先になります。