リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

90年代の作品(6)

2021年10月13日 22時59分17秒 | 音楽系
ゲーム音楽の続きです。

ゲームではパラオ島のステージがあるみたいで、なんかよくわからないまま適当に作ったのがこの曲です。

Palao

どうしてパラオの曲がボサノバ調なのかは自分でもよくわかっていません。制作会社からダメダシはなかったのでまぁこれでよかったんでしょう。

録音では音色は変えてありますが、音は三声しか使っていません。音が重なるのは3音のみですが十分ハーモニックでしょ?これはそういう書き方をするとそうなります。バッハの三声のフーガも縦には3つしか音は重なっていませんが、豊穣なハーモニーが聞こえますが、それと同じです。まぁバッハと比べるのもナンですけど。ゲーム用なのでこの曲はエンドレスです。録音では適当なところでフェイドアウトしていますけど。

自分の作った曲の中でもこの曲は特にお気に入りです。ですので、実演用の版も作って演奏したことがあります。ヴァイオリンとアーチリュートのために書き直しました。リュートパートは全くリュートの都合で書いていませんので意外と難しくなってしましましたが、まぁ誰にも文句は言えません。(笑)

ヴァイオリンのパートはアドリブ風のソロをつけて、曲はエンドレスではなく、ちゃんとエンディングをつけました。この手の曲は、クラシックしか演奏したことがない人はなかなかうまく弾けません。ポップ調の曲をこなせるバロック・ヴァイオリンを弾ける人はいないかな。