農地が商品に。

2007年04月03日 | 住まいづくり
 相変わらすアパートの新築が多い。農地を持て余している身にとては、手残り幾らですというお誘いは魅力だろうと思う。

 休日家にいると、アパート経営の営業をうけることがある。だまって農家のおばちゃんのような顔をしいて聞いている。ところで・・・・とついつい日頃気になってることを聞くと・・・・それは専門のものが・・・。といって逃げる。

 
 農地が商品としてどんどん出てくる時代になった。
国は高齢者の農業離れ対策で新補助制度なるものを打ち出した。食の安定なくして国が存在するかである。

 不動産コンサルティングの勉強を続けていた中で課題に土地に建物を建てて賃貸収入を得るための企画提案があった。
その土地の立地や法令やさまざまな設定の中で、私は幾十通りもの試算をしてみた。容積率いっぱいに建てるか。ファミリーよりワンルームか。1階はテナントか。賃料が更新毎に高くなるという状況ではなくなってきたので、最終行き着くところは建物の建築費を下げるしか方法がないことに思い当たった。

 今、アパートを建てているいる人はどこまで承知しているのだろうかと気になる。私のところに来た営業はマニアル以外には疎かった。
その会社は家賃保証しますといっても、会社が保証しているのではなく、アパートのオーナーがお互い共済金を出して補填する仕組である。賃料の5パーセントも共済金を払ってまで収益があるのであろうか。

 見かけだけはきれいに見えるが、住む人にやさしくとは建てられていない。
冬場は結露だらけで窓際のフローリングは黒ずみ、サッシ廻りのゴムはカビだらけである。だれも持ち家ほどに家を大切にしない。
相変わらず化石燃料だのみのすまいである。10年もしたらその資産価値の減少は想像できるようだ。

 外壁の塗り替えや水廻りの更新がそのシュミレーションにどの程度入っているのだろうか。 我が家へ来た営業は100万円位あれば・・・とあっさり言いのけた。

 持て余した農地に誘惑の手が伸びる、供給過剰である。
相続税対策という明確な目的を持つて建てても、へたをすると借金地獄がまっている可能性も考慮にいれてほしい。

 一番儲かるのは、持ちきれなくなった人のアパート安く買ってオーナーになることらしい。最近この手のFAXが流されてくるが、知る人ぞ知る話である。
「禿げ鷹ファンド」と同じことかな。
                             美恵子
 

 
コメント
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