こんな息子がほしい。

2008年05月02日 | 日々のこと
お取引先の担当から電話があった、「今日決まったのですが、今月一杯で退社することになりました」のご挨拶と、発注してある商品の確認だった。担当になってまだ1年にも経たない、いや入社して1年ばかりだろう。

 「ところで辞めるの、辞めさせられるのどっち」「いえ辞めるんです」「えーもったいない」「ところで次の仕事は何をするの」「自動車関係です」「営業?」「製造です」「あなたのキャラは営業向きよ、もつたいないじゃない、社長さんだって止めたでしょうに、何で辞めるのよ」「・・・・後継者がいないのです・・・・」「・・・・なるほどね」それが辞める理由なら、止めることは不可能だ。

 20代の本当にいい子だった。こんな息子がいたら最高と思わせる子だった。
人柄が良かったから、いい営業になるだろうと期待していたのに。

 後継者がいないのをチェックするのは、銀行だけではない。社員はもっと良くみている。あきらめきれずに「うちの会社においでよ」と無理な説得をしてしまう。

 なんだか寂しい気持ちになりました。息子が一人減って。
                         依田 美恵子
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