ソーラーサーキットの名をはずす訳

2016年04月27日 | 住まいづくり
 平成19年10月、突然に(株)カネカとすてきナイスグループ(株)とが提携し合弁会社設立のお知らせが入りました。  

 ナイス(株)は昔からのお取引先でもあり、会社のカラーも知っているつもりでしたが、聞いた瞬間カネカに対して、言葉では現せない本能的な不安と不信を感じたのでした。それは平成3年よりソーラーサーキットと共に歩み、身体の一部どころか半分にもなっていたソーラーサーキットが、急に親に黙って嫁に行ってしまうような気がしたのかもしれません。
 さらに、同時期に送られてきたお知らせは、窓の指定部材であるエクセルと、そのライバル会社のシャノンとの合併の話でした。  

  ソーラーサーキットを生んだのはカネカですが、それを愛し、育て、成長させて地域にブランド価値を知らしめてきたという思いが強かっただけに、突然の分社化の話は寂しく悲しくもありました。そしてこの2つのお知らせは、カネカが私たちの思いとは違う方向に動き始めたと感じさせたのでした。

 私たちは誇りと自信を持って、ソーラーサーキットのノウハウとは別にお客様の一棟・一棟の現場で、さらに「いい家をつくる」ための研究や工夫をこらし、日々進化し続け、地域のお客様に「中島木材の家」として愛していただいてまいりました。

 そんなふうに、私たちが育ててきたと思っていたブランドの「ソーラーサーキットの家」が20年4月から、カネカとすてきナイスグループの合弁会社の名前そのものとなってしまいました。

  20年3月当社をはじめ「いい家をつくる会」の会員は、新会社と「ソーラーサーキットシステム使用許諾契約」の更新をしないことにしました。

  その理由は「いい家をつくる会」はカネカの分社化に当り、カネカに対して工法をオープン化し、資材の指定を止めることを強く求めました。それは、ソーラーサーキットという縛りがあるために競争原理が働かず、工法も技術も硬直化し、指定された資材しか用いることができないために、さらに「いい家」を造ることができないからです。

 しかしカネカは、「いい家をつくる会」の要請を拒み、私たちの願いは届きませんでした。  

  中島木材は、今後工法も資材も価格も自由により良いものを選択し、今までに蓄積した技術やノウハウを駆使し、「ソーラーサーキット」を超えた「正直」という工法で建てる「外断熱・省エネ住宅」の新たな家づくりに取組みます。

  それは、「外断熱で『いい家』をつくる」という「いい家をつくる会」の会員の一致した意思でもあります。

どうぞご期待ください。

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