昨日の続きです。
材木の木口を計るのは、なかなかむずかしいのです。
丸太は真ん丸ではありません。
その最小のところを測定します。
昭和55年、社長に提案しました。
この丸太の選別の2人と検収する1人と合わせて3人。
この人件費を考えれば機械化にしませんかと。
ちょうど自動選別機が開発されてきたのでした。
その2号機を導入しました。
そうですね、このころから製材機はワンマン化になっていきます。
そしてノーマンにもなっていくのですが。
私、社長が常々言っていた言葉を忘れません。
ひとつ、仕入れのチェック
ふたつ、商品には自分で値を付ける。
みっつ、工場の製材の製品の出口を大事にする。
まだいっぱいありましたが、これが商売の基本だなと思ったものです。
しっかりした仕入れはまさに基本です。
私は自分の検収で仕入れ先に間違いを報告したことが何回もありました。故意なのか間違いなのかわかりません。
これをしない同業者もいたようです。
当時、自分で単価を決めないで売り上げ先が仕切ってくるという慣習がありました。
悪しき慣習でしたが、それは生かさず殺さずです。そのせいかどうか多くの同業者が淘汰されていきました。
そしてみっめは、丸太を製材した羊羹の部分は売れますが、その「がわた」をどう売っていくかです。
利益はその「がわた」にあるからです。
そして本当の最後の最後まで産業廃棄物にしないで商品として売る、もしくはタダでもいいから処分できる道を探すということでした。
この最後とは、木の皮やのこぎりくずや木っ端などです。
これらがスムーズに工場から出て行かないと、構内がきちんと回っていかないのです。
何が言いたいかって、思われたでしょう。
そうなんです。この頃聞く、我が国の原子力のゴミです。
このゴミの最後の始末が全然解決していないことにです。
また新しい原子力発電をつくるような話もあります。
2050年にはという話が新政権の売りのようです。
この原子力のゴミ問題を目にする度に、最後の始末が大切なのだという、社長の言葉が思い出されます。
あ~、これが本当にいいたいのよね。
お読みいただきありがとうございました。
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