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いかに進むべきか

2010年07月07日 | 仕事・研究
(国立女性教育会館の庭園に咲いていたあじさい)


昨日の続きです。

女性研究者を今後いかに増やしていくか、という話はとりあえずおいておいて、まずは「自分が今後いかに舵を切っていくべきか」という点で強い示唆を得たので書いてみます。多くは、私自身も意識せずにすでにとっていた選択肢でもありました。

1、融合領域で勝負せよ。

今は純粋○○学一筋で一人でがちんこ勝負を挑んで勝てる時代ではない。異分野、特に海外の研究者複数と組んで融合領域にクロスすることが大事。自分のバックグランドを他領域でいかせばアドバンテージになる。→メリーランド大学での私のボス(女性)も、生理学と免疫学の学際領域で活躍している研究者です。自分のバックグラウンドは生理学なのですが、わたしのような免疫系の研究者と常に共同研究しており、いい雑誌にコンスタントに論文を発表しています。わたし自身も、純粋免疫学からも獣医学からもちょっとはずれた仕事をしていて、そのことについていつも「これでいいのか?」と自問してきましたが、この方向性でいいのだという確信が持てました。また、研究のさまざまな場面で、このボスやさらに元ボス(USDA)に相談して有意義なサジェスチョンをもらってきましたが、そのことでも「いつも助けてもらっているのではないか?」という気がしていましたが、それも間違っていないと思えました。つまり、自分で完結するという自己満足を目指す必要はなくて、それよりもっと完成度の高い、ゴールの遠い仕事を完成させられる方がよい、と思えたのです。

2、自分を変えるためには場所と人を変える。

これも私自身がずっと実践してきたことですが、いろんな場所でさまざまな人と仕事する。そのことで自分が変われる、ということです。逆に言うと、同じ環境でずうっとやっていると、停滞してしまう、とも言えます。

3、成果に貪欲であれ。

論文の完成度をあげるため、自分にないスキルが要求されるときは、遠慮せず貪欲にできる人に協力を求めるべきである。だめでもともと。相手が忙しいのでは、、、、などと先にあきらめない。→これについては私には反省がたくさんあります。今の所属はまさに複合領域、融合領域の仕事をするのにうってつけの職場。でもその利点を生かし切れていません。今後は、遠慮の気持ちを後ろにおいて、アグレッシブにいきたいです。


4、人を育てるリスクをとれ。

この間の最先端・次世代のような大きなプロジェクトの場合は、やはりこれが一つのポイント。人を時限付きで雇えばその後の責任が生じる。しかしそのリスクをとる覚悟をしろ、ということです。これは私の今後の課題です。でも有意義な示唆でした。研究費の申請書を書くときにどういう終着点をめざすべきか、ということはとても重要で、研究費の規模やその設置されている目的をよく理解しないといけません。次に大きな研究費に出すときにはもっと思い切って書けそうです。

つづきはまたあした(明日はまた3時半に起きなきゃいけないので、もう寝ませんと。)




コメント (2)
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