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アメリカとのやり取り

2010年07月18日 | 仕事・研究
私のボス(正確には元ボス)Terezは大変尊敬できる研究者、かつすばらしい人格者で、わたしが帰国した後もいろんな意味でサポートしてくれています。日本でグラントに応募するというと、「こういうことも盛り込んだらどうかしら」と山のように文献pdfを送ってきたり、今も毎年招聘してくれて私が向こうで短期間集中して実験できるように取り計らってくれます。Terezのおうちの屋根裏部屋は私の専用といってもいいくらいで、食事も全部面倒見てくれて、わたしが出費しないで済むようにしてくれます。海外に研究赴任する人は多いですが、多くは帰国されたらやはり関係が希薄になっていくのではないか、と思います。実際、わたしのアメリカの元ボスでも2番目のボスは今は別の大学に移り、私がはたらいていたラボにはもう誰も関係者がいないので、ほとんど音信不通状態。一緒に働いていた中国人ポスドクが仲良しだったので、その人とはいまだに会いますが、その彼女もラボを移ってしまったので、元ボスとはもう全然会っていません。

で、Terezはほんとにいい人でという話に戻りますが、昨年渡米した時、来年は私にとある研究費を使わせてくれる、という提案がありました。大変ありがたい話で、ぜひお願いしますと返事していましたが、まあこういう「うまい話」がそのまま進むことはまれで、いくらTerezがいい人でも、口先だけであったり、そんな話は忘れてしまったということもままあるのです。まあ彼女もアメリカ人ですから、そこんとこはあんまりあてにしちゃ気の毒というもの。ところが、なんと覚えていてくれたらしく、先日その手続きについてメールがありました。

わたしはいろんな用事があって普段から彼女にメールをしますが、返事がくるときもあればこないときもあり、まったく返事がないのでラボの別のメンバーに「彼女に返事してって言ってくれない?」とメールしてやっと返事が来たり、そうかと思えば「そんなメール、一切もらってないはずよ。わたしは見てないわ!」と切れられたり、ってこともしょっちゅうです。

くりかえしますが、彼女がとてもいい人であることは間違いなく、ただそれでもこういう↑対応はそれとは関係なく、アメリカらしいといえばアメリカらしいことなんですね(日本だと、ホントにメールが不達であっても、私が見落としたかもしれません、大変申し訳ありませんが再送してくださいませんか?などというでしょう?)。で、今回も「わたしは明日からしばらくvacationなの。これこれという書類を作って秘書に送っておいてね」と突然メールがきて、「とにかく大至急よ。すぐやってちょうだい。」と一方的で、私がその前に実験のことで出したメールやわたしの今回の渡米のためのpaper workのための書類についてはまったく無視。

で、こっちもものすごく忙しかったのですが、続けて「いそげ」とメールが来たので急いで出したら、今度はまったく音沙汰なし。あれでよかったのか、受け取ったのか、まったくわからない。で、こういう対応もいつものことで、アメリカと(ってくくっちゃいけないでしょうが)一緒に仕事するってホント大変だわあと大変恵まれている私でさえそういう気に毎回なるのですよねえ。

何度も確認。
自分の主張は遠慮しない。
主張が通らない場合も気にしない。
相手のミスを正面から指摘すると*絶対に*言い逃れされるので、言い逃れられないように言い方を工夫する。

みたいなことは絶対に絶対に必要です。繰り返しますが、いくら相手がいい人であっても、です。さて、どーなったのかまだわからない私の書類、あれでOKなのか、それともやっぱり届いてさえないのか、まだまだ謎であります。
コメント (2)
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