院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

子供を侮るなかれ・その3

2007-10-07 06:57:59 | Weblog
 小学校からの帰り道に、隣町の子供と喧嘩になった。とっくみあいこそしなかったものの、激しく口喧嘩した。

 互いに捨てぜりふを残して別れたが、そのあと遠くから隣町の子供が小石を投げてきた。それが私の頭に命中した。頭から出血した。

 顔中、血だらけになって帰ってきた私を見て親は驚いた。すぐ私をかかりつけの医者に連れて行った。

 出血のわりに傷は浅く、縫合するまでもなく消毒するだけで済んだ。頭皮は他の場所に比べて出血しやすいのである。

 一方的に石を投げてきたという私の発言に、その医者は耳を貸そうとしなかった。どうせ子供の言っていることだ、互いに石を投げ合ったのだろうと、親に言った。

 私は、「どうせ子供の」という言葉にカチンときた。事実、一方的に石を投げてきたのは向こうなのだ。

 今思うと、その医者は無神経である。私のプライドを傷つけて平気なのである。

 その医者は腕がよく、とても繁盛していただけに、子供の前での不用意な発言が惜しまれる。

 まだ国民皆保険制度が発展途上にあった。そのころの医者はものすごく儲かったという。その医者も蔵を建てたと聞いた。

 その後、その医者がどうなったかは知らない。もう半世紀近く前のことだもの、たぶんこの世にはいないだろう。私の頭の傷はまだ残っているが・・・。