院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

続・医学の学位(博士号)

2007-12-10 09:13:41 | Weblog
 医学博士の学位は、ないよりあったほうがよい。

 学位がないと診療科部長や院長、副院長になれないことは先日書いた。むろん、大学教授にもなれない。

 ドイツの奨学金基金でフンボルト財団というのがある。これは40歳以下で、しかも学位がないと奨学金がもらえない。したがって、ドイツ留学は事実上、学位がないとできない。

 フンボルト財団は学位のある者を、研修生として受け入れるのではなく、教官として受け入れる。だから、フンボルト留学生は現地では重く遇される。それは私費留学とは雲泥の差である。

 私はフンボルト留学生を何人も知っている。また私費留学生も知っている。現地での両者の待遇は月とスッポンである。

 フンボルトは40歳以下だから、学位はなるべく早く取っておいたほうがよい。できれば30そこそこでとっておいたほうがよい。

 私は40歳近くで学位をとった。自慢話になるが、学位を取るのに皆、汲々としている中、私はいくつかある論文の一つを提出して、すぐに学位を貰えたので苦労はなかった。

 それも、妻に言われたから提出したのだった。今では妻に感謝している。