院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ゲレンデスキーはスポーツではない

2007-12-20 08:31:37 | Weblog
 昭和40年代にゲレンデスキーがはやった。大勢の人がスキーや荷物を持って、スキー列車は超満員だった。

 そこまでしてスキーをしたいのか?スキーとはそんなに面白いものなのか?と高校生だった私は疑問に思った。

 同級生も嬉々としてゲレンデスキーの計画を立てていた。毎年、必ずスキーで骨折する同級生がいた。骨折してまでやるほど、ゲレンデスキーは魅力的なのかと不思議に思った。

 私はゲレンデスキーをスポーツとして認めない。あれは大人の滑り台である。スキー列車が超満員だったのは、それが当時の流行だったからに過ぎない。

 ある時、乗鞍岳に行ったとき、一人で雪山をよじ登っているスキーヤーがいた。山スキーである。むろんリフトなぞない。私は、これこそ本物のスキーヤーだと思った。

 リフトを使わず、誰もいないところを一人で登って、頂上からスキーで降りてくる。スキーとは元来、こういうものだと感じた。スキーはもともと自転車のような交通手段である。山スキーを見て、本物だと思った。

 以上が、私がゲレンデスキーをスポーツだと思わなくなった理由である。