院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

マンガ家・杉浦茂

2008-02-11 07:35:15 | Weblog
 幼い私が好んで読んだマンガは、手塚治虫の鉄腕アトムだった。

 私は、ピラミッドが四角い石を積み上げられてできていること、ピラミッドには玄室というものがあることなどを、鉄腕アトムで知った。

 手塚治虫はインテリだから、子供の私には大いに学ぶところがあった。

 もうひとつ、私が好んだマンガに杉浦茂の地雷也があった。こちらは教養もへったくれもなく、ただただキャラクターの設定が面白く、夢中になった。キャラクターが破天荒なのである。

 妖怪が出てきて地雷也に「粗茶でございます」とお茶を出す。地雷也はだまされず、「これは馬のオシッコだろう」と言う。妖怪は「いえ、私のオシッコ」と白状する。

 絶妙な会話と、独特な絵柄に幼い私は魅了された。杉浦茂はもう忘れられたかもしれないが、間違いなく手塚治虫と並ぶ天才である。妖怪マンガでは、まだ活躍中の水木しげるより、よっぽどぶっとんでいる。

 手塚治虫は随分早く、60歳で胃がんで逝ってしまったけれども、杉浦茂は平成12年に92歳で大往生した。