幼い私が好んで読んだマンガは、手塚治虫の鉄腕アトムだった。
私は、ピラミッドが四角い石を積み上げられてできていること、ピラミッドには玄室というものがあることなどを、鉄腕アトムで知った。
手塚治虫はインテリだから、子供の私には大いに学ぶところがあった。
もうひとつ、私が好んだマンガに杉浦茂の地雷也があった。こちらは教養もへったくれもなく、ただただキャラクターの設定が面白く、夢中になった。キャラクターが破天荒なのである。
妖怪が出てきて地雷也に「粗茶でございます」とお茶を出す。地雷也はだまされず、「これは馬のオシッコだろう」と言う。妖怪は「いえ、私のオシッコ」と白状する。
絶妙な会話と、独特な絵柄に幼い私は魅了された。杉浦茂はもう忘れられたかもしれないが、間違いなく手塚治虫と並ぶ天才である。妖怪マンガでは、まだ活躍中の水木しげるより、よっぽどぶっとんでいる。
手塚治虫は随分早く、60歳で胃がんで逝ってしまったけれども、杉浦茂は平成12年に92歳で大往生した。
私は、ピラミッドが四角い石を積み上げられてできていること、ピラミッドには玄室というものがあることなどを、鉄腕アトムで知った。
手塚治虫はインテリだから、子供の私には大いに学ぶところがあった。
もうひとつ、私が好んだマンガに杉浦茂の地雷也があった。こちらは教養もへったくれもなく、ただただキャラクターの設定が面白く、夢中になった。キャラクターが破天荒なのである。
妖怪が出てきて地雷也に「粗茶でございます」とお茶を出す。地雷也はだまされず、「これは馬のオシッコだろう」と言う。妖怪は「いえ、私のオシッコ」と白状する。
絶妙な会話と、独特な絵柄に幼い私は魅了された。杉浦茂はもう忘れられたかもしれないが、間違いなく手塚治虫と並ぶ天才である。妖怪マンガでは、まだ活躍中の水木しげるより、よっぽどぶっとんでいる。
手塚治虫は随分早く、60歳で胃がんで逝ってしまったけれども、杉浦茂は平成12年に92歳で大往生した。