せっけんは天然物ではないそうだ。
何かを処理して合成して脂肪酸を含んだ「界面活性剤」を作るのだから、せっけんは合成物とも言える。(大矢勝著『石鹸安全神話の幻』・文春文庫)。
わが国には合成洗剤は人工物だから悪くて、せっけんは天然物だから良いという論調があるけれども、まったくナンセンスな論議だというのが、上記の著者の主張である。
合成洗剤にも環境に害のないものもある。せっけんでも環境を害することがある。
合成洗剤vs.せっけんという構図は、わが国独特のローカルな論の立て方であり、諸外国にはそのような対立軸を立てる国はないという。
一時、てんぷら油の残りからせっけんを作るというのが流行った。文化センターなどでも主婦を中心にそのような活動をしていた。
しかし、自家製のせっけんは質が悪く、汚れが落ちなかった覚えがある。それでも、てんぷら油の再利用とか、合成洗剤追放といった名のもとに、主婦たちがせっせと落ちないせっけんを作っていた。
もう20年も前の話である。そのころがエコブームの初まりか?
実は合成洗剤の生産よりも、せっけんの生産のほうがエネルギーや排出物の量が多いのだという。
何かを処理して合成して脂肪酸を含んだ「界面活性剤」を作るのだから、せっけんは合成物とも言える。(大矢勝著『石鹸安全神話の幻』・文春文庫)。
わが国には合成洗剤は人工物だから悪くて、せっけんは天然物だから良いという論調があるけれども、まったくナンセンスな論議だというのが、上記の著者の主張である。
合成洗剤にも環境に害のないものもある。せっけんでも環境を害することがある。
合成洗剤vs.せっけんという構図は、わが国独特のローカルな論の立て方であり、諸外国にはそのような対立軸を立てる国はないという。
一時、てんぷら油の残りからせっけんを作るというのが流行った。文化センターなどでも主婦を中心にそのような活動をしていた。
しかし、自家製のせっけんは質が悪く、汚れが落ちなかった覚えがある。それでも、てんぷら油の再利用とか、合成洗剤追放といった名のもとに、主婦たちがせっせと落ちないせっけんを作っていた。
もう20年も前の話である。そのころがエコブームの初まりか?
実は合成洗剤の生産よりも、せっけんの生産のほうがエネルギーや排出物の量が多いのだという。