院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

旅行は面白いか?

2008-02-17 08:08:43 | Weblog
「ロバは旅に出ても馬になって帰ってくるわけではない」という諺が西洋にある。旅に出ても人が変わるわけではないという意味だ。

 でも、今日、旅行は大流行である。観光旅行が盛んで、旅行会社もさまざまな企画を立てている。

 なぜ、みんな大枚をはたいて旅行するのだろうか?私には分からない。私が観光旅行を楽しいと思ったのは中学生くらいまでで、あとは商売気たっぷりの観光地には、むしろ嫌悪感を抱いた。

 観光旅行は江戸時代から行われていた。伊勢参りなどは、信仰というより観光旅行だった。だが、当時は貧しく、全員が伊勢参りに行けないので、「講」を作って代表者だけが伊勢参りに行った。残された者は、行った者の土産話を聞いて楽しんだのである。

 当時は別の地方の情報が極めて少なかったから、土産話は貴重だった。

 でも今は旅番組などがあって、行かなくても現地の様子が分かる。それなのに、なぜ多くの人が観光旅行に出かけるのだろうか?旅館の料理がどこも同じで量(品数)が多すぎて食べきれないことはいつぞや書いた。

 そうは言っても、私も旅行に出かける。ただし、観光地ではない。西国三十三ヶ所の旅は良かった。寺々が名もない地域にあったからである。

 有名な観光地に出かけるのは、中学生まででよいのではないか?