院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

高所恐怖症

2008-02-16 08:25:27 | Weblog
 高所恐怖症は病気ではない。高いところが怖いのは動物の本能である。

 馬は崖っぷちにくると止まる。馬も本能でここから先は危ないと知るからである。人間も高所が怖いのは馬と同じである。

 乗り物としては、自動車より馬のほうが安全である。自動車はブレーキをかけなければ崖から落ちることがあるけれども、馬は崖のところで自分で止まる。

 繰り返すが、高所が怖いのは動物の本能である。それによって身の安全を保っているのである。

 ならば病気としての高所恐怖症はどのようなものか?

 本物の高所恐怖症の人は、高所に行くと、「ここから自分は飛び降りてしまうのではないか?」という恐れを持つのである。

 ナイフなどの先端恐怖症も同じである。だれでもナイフは怖い。でも先端恐怖症の人は、「ナイフで自分を刺してしまうのではないか?」と恐れるのである。

 恐怖症について大いなる誤解があるので、ここに記しておく。